第三十二話 ページ35
自己紹介して轟さんを見ると轟さんは
何かを聞きたそうにしていた。
「一つだけ聞いていいか？」
「はい。」
「爆豪からお前の話が一回も出てねぇ。
それは何か関係あるのか・・・？」
轟さんは天然だけど意外と鋭い。きっと
轟さんのことだ。後で兄さんに聞くだろう。
嘘をつくか。本当のことを言うか・・・。
「・・・兄さんには言わないで下さいね。」
この人だったら、きっと、大丈夫だ。
「兄さんには俺に関する記憶はありません。
兄さんだけじゃない。家族にも、俺の記憶は
何一つありません。」
「！！」
簡潔に、でもわかりやすく。轟さんはまだ
表彰式が残ってる。俺だって早く帰らないと
怒られてしまう。
「それだけです。轟さんはまだ表彰式が残っ
てますね、もうすぐ始まりますよ。」
これ以上詮索されないように表彰式に行く
ようにすすめる。
「お前は・・・いいのか・・・？」
「・・・俺は俺の意思であっちにいます。
それを邪魔するなら・・・容赦しません。」
睨めば肩をビクつかせる轟さん。俺は俺の
意思できた。最初は違くても今は自分の意思
だから、容赦してはいけない。容赦したら
俺は、俺達は負けてしまうから。
「・・・早く行かないと間に合いませんよ。
くれぐれも兄さんには言わないで下さい。」
轟さんを置いて出口から出た。人がいない
所に入り、黒霧さんに電話をして迎えに来て
もらった。
『容赦』
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村人A(プロフ) - りつさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします (2018年10月24日 22時) (
レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - こういうの待ってました！面白い (2018年10月24日 19時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - あっぷる。さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです！！ (2018年10月21日 20時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - どストライクな小説です！これからも頑張ってください！ (2018年10月21日 17時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - ありがとうございます。訂正しました。 (2018年6月28日 10時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A | 作成日時：2018年6月17日 23時
