課長がお呼びです。 (ページ23)

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「私はいいです。
ホットモヒート下さい」

いちいち、
想定通りの行動するから、
逆に清々しい。

俺、最初にモヒート頼む女、
大っ嫌いや。

話題。

話題がない。

「そうだ、課長。
資料のやり直し良かったんですか？」

AAが、いきなりデカイ声出すから。

心臓が止まるか思たわ。

こいつ、こういうとこがある。

「来週でええわ。
Aを残す口実やっただけや」

「えっと、
それはどういう・・・？」

うぶなフリ？

ほんま、いちいちカンに触る。

「お前と二人きりになりたかっただけ。
今日、バレンタインやし？
逆に男から言うんもアリやろ？」

「・・・」

なんか返してくると思ったのに。

真っ赤になっただけ。

調子狂うわ。

けど。

慌てて、
AAが話し出して。

「大倉さんと大学の同級生なんですよね。
大倉さん、凄いですね。
課長と同い年なのに、
取締役なんて・・・」

やっぱなって。

大倉目的にシフトチェンジしたか。

「あいつ、O化成の御曹司や。
今、俺の隣の部屋に住んでるで。
またちゃんと改めて紹介するわ」

餌投げたら、
さっそく食いついてきた。

「隣同士に住むぐらい、仲良しなんですね。
ぜひ、またお会いしたいです」

俺の思惑通りのはずやのに。

なんかイライラして。

「嘘。
会わせるわけないやろ。
お前が大倉に心変わりしたらどうするねん」