結ノ呼吸の結柱

作り笑い ページ6

結闇side


「冨岡さん。ちゃんと技出してくださいね？」

「嗚呼」

「そんなに素っ気ないから嫌われるんですよ」

「俺は嫌われてない」

「あっすいません。気づいてないんですね」

「よもや！始めよう」

個性豊かだな…いや、豊かすぎる…

「「始め」」

火のような髪の人が飛び、攻撃を出して来た。

違う！？

しのぶと呼ばれた人が来たんだ。

しのぶさん(?)は突き技を出した…

早いし、正確だし、強い…

トン

軽く当てて、男性達に取りかかろうとする。

否、取りかかろうとした。

後ろから気配を感じた。


スッ！

シュッ！

避けて、当てようとすると、火の髪の人が阻止して来た。

ダメだ


ぐるん。


体を回転させて、一気に二人に木刀を当てる。


「よもや……」

「…」

「ダメでしたか…」


『…案は悪くない……と思う。私、最初火みたいな髪の人が来たと思ったから…』


「そう…ですか…ありがとうございました」

『作り笑い辞めたら？』

「え…？」

『気持ち悪い。せっかく綺麗な顔立ちしてるのに…勿体無い。何があったか知らないけど、作り笑いは辞めて。せめて、私の前では…』

「はい…」

「それじゃあ、Aの入隊に異議がある人は？」

無言…

認められたってことか…

あ……治療しなきゃ！

『自己紹介をお願いしたいけど…手当てしないと、拳くらいには、腫れちゃうと思う。』


「俺は派手に腫れてるぜ」

『あ…手遅れだ…』


「手遅れだじゃねぇよ！！手当てしろ！」


__じゃねぇよ？

__しろ？


そこで、私の意識は途切れた。

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