愛柱は皆に好かれる愛され体質【鬼滅の刃】

31、珠世と奈麗 ページ39

奈麗side

翌朝、珠世さんはこんな提案をした。

珠「今日は、愈史郎とAさんが一緒に街に出て行動する。私と奈麗さんで行動する。私、知りたいことが沢山あるんです。
それで、明日は私とAさんが一緒に行動して、愈史郎と奈麗さんで行動する。奈麗さんの安全は絶対です。どうですか？」

師範は、

『いいですね！！昨日、私と奈麗で街を回ったので、それぞれで行動するのは思いつかなかったなー。』

珠「じゃあ決定です。」

そして、今に至る。

珠「Aさんの事が知りたい。そう言いましたね？お望みなら教えます。」

奈「お願いします。」


珠「分かりました。Aさんは、親に売られたそうです。元から、暴力が酷かったようです。おじや、おばも知っていたそうですが周りに伝えたり、助けようとはしなかったそうです。可笑しいですよね。守る立場の人が、親が、自分の子をいじめてるんだから。売られてから、彼女は逃げたそうです。確か、胡蝶さんと言った方でしたか…。に助けを求めたそうです。胡蝶さんは、そんな彼女をおじさんからひったくったそうですよ。ふふっ。確かAさんはこう言ってました。【胡蝶さんったら、お金をぶち巻いて、行くよ！って言って、ひったくっていったんだ。ホント何かぶっ飛んでたw】って。でも、それで救われたんだ。って。

数年経ってまた、胡蝶さんは新しい売られた子、名前は…カナヲ…と言いましたかねを連れてきたそうです。仲良く本当の家族みたいに過ごしてたそうですよ。

そんな日常を壊したのが"鬼"です。
胡蝶さんは姉妹だったようで、姉のほうが鬼にころされてしまったんです。
その日から変わってしまいました。

Aさんは才能があったんです。ですが、努力もしていたのでとっても凄かったんです。
なのに、更に自分を責めて追い詰めて努力して…。強くなりました。

今の彼女は自分を壊して責めて追い詰め続けてるんです。

助けたいけど、私にはもうどうにも出来ない。」


奈「そう…だったんですか…。始めて知りました。そんな事があったんですね。」

珠「ええ。鬼や自分に厳しく、周りには優しく。そんな風になってしまいました。確か胡蝶さんの、妹さんの方は姉を真似して偽る様になってしまったとか…。鬼が凄く嫌いなのに鬼と無理に仲良くしようとする。それが姉の意思だからと…」

奈「ありがとうございます。師範としっかり向き合ってみようと思います」

嘘でしょ？胡蝶様。２人共もう、やめてください。

32、愈史郎と愛され者→←30、愈史郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す