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23、番外編、過去 ページ31

私は怖かった。

母親が。

両親は、私を蹴ったり殴ったり。

その時からかな、自分の身は自分で守らなきゃ誰も守ってくれないと悟ったのは。

おじさんもおばさんも誰でもいいから気づいて欲しかった。いや、誰かに知らせて欲しかった。

気付いているのに、気付かない"フリ"をするから。


売られてももう、どうでもよかった。でも、綺麗な人を、穢れ(けがれ)のない人を見て、気になった。


だから、しんでもいいから話しかけたかった。

『あの…』

胡カナエ「どうしたの!?そんなに傷だらけで!」

し「姉さん、この子捨てられたんじゃない?」

ジジイ「おい、お前逃げるな。そこのお嬢さん方も喋りたければ金を払ってお喋りするんだな!おい、行くぞ」

『嫌だ。』

ジジイ「この!」

パシン

し「この子にこれ以上触れないで!!汚れるでしょう?」

カ「しのぶ…。」

し「この子は貰っていきます。これで足りる?」

シュパ

ッタ

し「行くよ!」

カ「良いのかしら…。でも、本人も嫌がってたし…。仕方ないわね!」

私は胡蝶姉妹に拾われた。

それから鬼殺隊の存在を知り、恩返しする為に入った。勿論、それだけではないけど…。


ある時、カナヲちゃんを姉妹は拾ってきた。

私はまた、捨てられるのでは無いかとビクビクしてたけどそんな事は全くなく、皆家族のようだった。


少し経って、カナエさんがしんだ。

鬼にころされた。

許さない。

多分この時変わったんだ。


鬼に慈悲がなくなった。

人に対しては優しく。

自分や鬼に対しては厳しく。

でも、壊れてしまったのは私だけじゃ無かった。

しのぶさんもだった。彼女は胡蝶しのぶを"捨てた"んだ。

カナエさんを真似して、自分を隠して。

これ以上壊させない。

いつか元に戻ってもらう。

私はお礼を言い、蝶屋敷を出て、鬼殺に励んだ。


そしてやっと、柱になれた。

24、蟲柱から見た愛柱→←22、忌々しい空気と新たな決意



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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- むいむいにめっちゃ攻められるとかいかがでしょう? (2022年6月8日 20時) (レス) @page15 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
- いいですよね!炭カナ!おばみつ!あっ後実玄〜! (2022年6月8日 20時) (レス) @page13 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
- 線で区切れば見やすくなるんじゃないでしょうか。 (2022年6月8日 20時) (レス) @page6 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく上手に書けてますよ!初めてに思えません!まぁ読む専用なんで言えませんが。すごく面白いです!ありがとうございます。 (2022年6月8日 20時) (レス) @page5 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
結梅(プロフ) - 名無しさん» わー!嬉しいです!!ありがとうございます!他の作品もぜひよろしくお願いします(*^^*) (2020年10月9日 23時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結梅 | 作成日時:2020年3月6日 21時

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