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ん？
後半に核心つくようなこと言った気がするけど、前半部分の名前呼びに全意識を持っていかれてしまった。
「なんで…下の名前…」
と動揺してつぶやくと
「あ、ダメだった？
見た感じ俺と歳同じくらいだよね」
「そうですけど…」と言い淀む。
「ね？俺の歳とか知ってんじゃん。
これもうガチなやつじゃない？」
しまったーー！
名前呼びに動揺してボロがでてしまった
「あの！それは！
私がどうにか取り繕おうとしたとき、菊池さんのスマホが鳴った。
「あーここまでかー。
俺仕事戻んなくちゃ。」
そう言い身支度を始める
「え？あ、そうなんですね。」
急に現実に引き戻されたように、自分も思わずバタバタと片付けはじめた。
「あーそんなAちゃんは慌てて出なくていいから」
と私を手で制し
「スーツはさっき言ったやつで。
採寸は今度ね。ってかマネが表に来てるっぽい。
場所バレてるとかウケんだけど」
と楽しげに言う。
「じゃーAちゃん、あんま考えすぎんなって。
次会うときはほんとのこと教えて？」
と私の頭をぽんぽんとして出て行ってしまった。
私は放心したまま、車に乗り込む菊池風磨をコーヒーショップのガラス越しに眺め続けた。
頭ぽんぽんされた…
すっかり冷めたコーヒーをのそのそと飲む。
店に戻らないと。
持ってきた荷物片手に表通りに出る。
コーヒーショップを振り返り、自分たちが座っていた席を外から探す。
たしかに観葉植物の影になっているような気もするが、本当に表から気づいた人はいなかったのか、一抹の不安を抱えながら店に戻った。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります！引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (
レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです！更新楽しみにしています！ (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2021年9月18日 9時
