破壊力バツグンの ページ12
.
.
マネージャーさんの後を追って駐車場へ行くと、お待たせしましたと誰かに話しかけている。
それにつられて車の中を覗いてみると、さっき買っていたキムチを受け取る翔さんがいた。
A「えっ」
翔「あれ!Aじゃん!」
マネ「スーパーで偶然会ったので」
私の荷物を助手席へ置き、翔さんの座っている後頭部座席のドアを開けてくれた。
マネ「お送りしますよ」
A「すみません…」
翔「夕飯の買い物?」
A「うん、あとお昼も。冷蔵庫の中空っぽで笑」
翔「ふーーん…今日仕事終わったら、部屋行くわ」
その言葉に、思わずチラッとマネージャーさんを確認してしまう。
それに気づいたのか、マネージャーさんが頷いてくれた。
A「分かった、待ってるね」
翔「ん。今日は収録が2本あるからー…」
今日の終わり時間を伝えられ、一緒に夕飯を食べられそうだったから作って待ってることにした。
翔さんが帰ってくるまでに家のこと終わらせておかないと…とシュミレーションしていると、右手が上からそっと重ねられた。
A「ちょ…」
翔「いいじゃんこんくらい」
そう言って、ぎゅーっと私の手を握る。
翔「はー、頑張るかー」
少し疲れてそうなその顔を見て、今日は野菜たっぷりにしてあげよう、と思った。
そして翔さんの手を握り返す。
A「頑張ってね」
翔「…」
私を見て固まる翔さんを、見つめ返す。
A「ん?」
翔「破壊力バツグン………」
A「へ?」
翔「よし、今日は50回はボケる!」
突然テンションが上がった翔さんと、マンション前まで送り届けてくれたマネージャーさんにお礼を言って車を降り、角を曲がって見えなくなるまで見送った。
.
50回ボケてきたであろう彼は、今私の目の前でリスのようにほっぺをパンパンにさせてご飯を頬張っている。
翔「うっめぇ…」
A「もっとゆっくり食べなって…」
翔「しょうがねえじゃん、美味いんだから」
パクパクとスピードを落さずに食べ続ける姿は、何回見てもすごいなと思う。
綺麗に米粒1つ残さず食べ終わった翔さんが、「そうだ」と思い出したように私を見た。
翔「そろそろ始まるな、御社との合同企画」
A「あ、この度はお世話になります」
翔「いえいえ、こちらこそ」
深々とお互いにお辞儀をして、翔さんが笑った。
翔「初めて一緒にする仕事だな。先にニノとやってんだもんなー」
と、わざとらしく膨れっ面をする。
.
.
3622人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリサ.(プロフ) - にゃんさん» にゃんさん、コメントありがとうございます!かなり長い年月をかけてしまいましたが、最後までありがとうございました!他の作品の続きも書いていきますので引き続きよろしくお願いします^^ (2023年1月8日 15時) (レス) id: 3f85f11188 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ありがとうございます。最後まで書いて頂き感謝です。 (2023年1月8日 13時) (レス) @page42 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - りぃさん» わわわ、、、本当に長い間お待たせしてしまいましたよね(;_;)相変わらずずっと嵐のファンやってました笑 これからも引き続き、楽しみにしてて頂けると嬉しいです! (2020年7月12日 21時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - ずっといつ更新されるのかと待っていたので、再開本当にうれしいです!これからの展開楽しみにしてます!!!! (2020年7月12日 21時) (レス) id: cd3fd14afa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - のあさん» ありがとうございますうううう(;_;)!!温かく見守っててください…! (2020年7月12日 20時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アリサ. | 作成日時:2020年7月12日 18時