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1人になった部屋。
早速確認してしまおうと思ったら、
急に身体の力が抜け、
その場に跪いてしまった。
立ち上がれず、
次の瞬間には、両目からはらはらと流れる涙。
『お…か…、さ…っん。うっ…、うぁ…っ、
ごめ…んっ…。』
嗚咽が出てき始め、
咄嗟に口を抑え、必死で隠す。
何から隠したかったのかは分からない。
でも、隠さなきゃいけない、と思った。
涙は止まることなく流れ続け、
いつの間にかその場に蹲るようにして
眠ってしまった。
静かになった頃、室内に誰かが入ってきた。
扉のすぐそばで蹲る私に、
しゃがんで声を掛けるが、
私は眠ったまま。
すると、その誰かは私を抱き上げ、ベッドに運んでくれた。
そして、まるで愛しむかのように私の頬を撫で、
静かに部屋から出て行った。
私が起きたのは、それから3時間後。
『あ、れ…、どうして。
…あぁ。梵天…のビル…。
…誰が運んでくれたのかな…？』
たしか扉の側にいた気が…。
しかし部屋を見渡すが誰もおらず。
運んでくれた人に心の中で感謝し、
部屋の中の物の確認を始めた。
…うーん、まぁ着替えとか洗面用具くらいは必要だけど、
あとは特にない、かな…。
元々私物は少なく、
趣味も特にない。
九井さんの話では、
私が軟禁されていたあの部屋は、
全ての荷物が処分され、
既に引き払われているとのこと。
当然私のものも含まれているため、
必要な物は全て買い直すらしい。
貯金でまぁ、何とかなるかな……あれ。
私、財布も通帳も持ってない…！
なんて思っていたら、顔に出ていたらしい。
こっちで手配するから、金の心配はすんな、と、
デコピンされた。
…本当に、何から何まで、申し訳ありません…。
それにしても、
必要な物って、普通の女の子なら、
何があるんだろう…。
びっくりするほど座り心地の良いソファに座って、
テーブルに置いた紙に、ペンをコンコンしながら考えていた。
蘭 「おーい、Aちゃんってばー。」
『…えっ？！』
蘭 「ノックしたけど返事ないから、
勝手に入っちゃったー。ごめんねー。
それ、何してるの？」
『あ、それは、すみません…。
これは九井さんに、必要な物をリストアップしとけって
言われて考えてたんですけど…。』
蘭 「着替えと洗面用具…？
それだけ？
アクセサリーとか、バッグも買って貰えば？
あとは、置きたい家具とかないの？
ドレッサーとか、姿見とかさ。」
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きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» がんばります！ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (
レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな？疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - いや…すきで読んでるんで！！！キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、？ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです！ (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。
| 作成日時：2022年11月5日 18時
