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side:Hikaru
2週間くらい前。憂鬱で仕方なかったインフルエンザの予防接種の日、朝から体調が悪くて熱を測ったら微熱があった。
勿論熱がある状態での接種は出来ないから、その日は他のメンバーが受けているのを横目に1人安心しきっていて。
なんてついてるんだ…!今年は注射しなくて済む!
…そう思ってたのに。そんな事すっかり忘れた頃、急に薮からメールがあった。
宏太:《明日仕事終わったら病院でこの前出来なかった分の予防接種するから残っててね。今度は熱出さないでよ?笑》
嘘でしょ…。血の気が引いていくのが自分でもわかる。
結局それに対して返信しないまま今日になっちゃって、抵抗したけど薮は聞く耳を持ってくれない。
それどころか伊野ちゃんにまで声を掛けたせいで敵が増えてしまった。…俺まだやるって言ってないのに、、
こうなったらもう絶対動かない。薮の小言も無視して楽屋のドアの前で立ち尽くしていると、
宏太「…じゃあいいよ、もうここでするからね。」
…、え?
予想外の薮の言葉に呆然としている間に、2人の間で淡々と話は進んでいく。
伊野ちゃんが薮の鞄から出した物はよく見えなかったけど、多分注射器なんだろう。何でそんなもの今持ってるの…。
もう逃げ場はない、絶対注射されるんだ…。そう思ったら恐怖心しか無くて、視界がぼやけてくる。
薮が何か言ってるけど、話なんか耳に入ってこない。
光「やだっ…やんない…泣」
伊野ちゃんが促してくれてソファに座ることは出来たけど、怖い気持ちは膨らんでいく。
宏太「…光?俺の話聞ける?」
光「っやぶ…、泣」
宏太「うん、大丈夫。ほら、何も持ってないでしょ?無理させちゃってごめんな。ちょっとお話しよっか。」
.
.
side:Kota
ちょっと強引に進めすぎたかな…光には負担が大きかったみたいで、もう泣き出してしまった。
押さえ付けてはやりたくないし…少し休憩しますか。
宏太「…落ち着いてきた?」
光「ん…。」
俺が光と話している間、伊野尾は光の隣に座っていつでもフォローできる状態。察してくれる辺り流石だよ。笑
宏太「んー、まずさ。昨日送ったメール読んだ?」
黙って頷く。良かった、じゃあ今日注射するってことは分かってはいたんだね。
宏太「そっか、…でも今日になったら怖くなっちゃった?」
光「…うん、、」
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ふ ゆ(プロフ) - ゆいさん» たくさんの応援コメントありがとうございました〜!とっても励みになりました^ ^移行先でも宜しくお願いします…! (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございました!移行先でも宜しくお願いします^ ^ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - パート2でも楽しいお話を毎日ありがとうございました!リクエストも忠実に答えていただいたり、メンバーの特徴をとらえた描写をされていたり…大好きです!また移行して下さった場合には読ませていただきます!ありがとうございました(*^-^*) (2020年3月2日 22時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 更新ありがとうございます とても良かったです また機会があればリクエストさせていただきます これからも更新頑張ってください (2020年3月2日 20時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます〜! (2020年3月2日 16時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2019年12月22日 16時