Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

・ ページ13

side:Daiki


宏太「…涼介、あのね。」


山田が漸く泣き止んで、俺に押し付けていた顔を上げたタイミングで薮ちゃんが話を切り出した。


宏太「今回こんなに苦しくなっちゃった原因、自分でわかる？」


涼介「…うん…。」


えっ、自分でわかってたの！？そりゃあ怒られるわ…苦笑


光「…知ってたのに食べちゃったの？」


涼介「もう全然症状出てないし…少しなら大丈夫だと思ったから…、、」


だんだん声が小さくなっていく山田を見兼ねてか、薮ちゃんと光くんと目が合った。


…フォロー役ってことね。


大貴「まぁ、ね？確かにちゃんと確認しないとダメだけどさ。こうして反省してるわけだし。」


そう言うと、うるうるした目で俺を見上げる山田。
…本当しょうがないなぁ、笑


宏太「今回はそんなに酷くならなかったから良かったけど。…これからは自分で気を付けること、あと症状無くても抗体あるか確かめないのに食べちゃダメ。…いい？」


涼介「ん…ごめんなさい…っ、」


慧「ちょっと、せっかく泣き止んだのに泣かせないでよ〜 やぶひか兄ちゃん怖いなぁ？」


横の伊野ちゃんもフォローに回る。こういう判断がぱっとできるから、必要以上に負担をかけたり気にし過ぎたりしなくて済むんだよね。


光「伊野尾お前、後で覚えとけよ笑」


涼介「…ふふ、笑」


慧「あー！せっかく庇ってやったのに！」


雄也「うるさいって、ここ病院なんだから笑」


…そうだった、医者になるとしっかりするけど、この人たちまだ若干酔っ払ってるんだった。


大貴「俺山田と病院残るよ。みんな明日早いでしょ？俺午後からだから。」


さすがに1人には出来ないしね。山田もホッとしたように俺の手を握る。


宏太「んー、じゃあお願いしようかな。何かあったらすぐ連絡して？」


大貴「うん、そうする。」


こうして2人で病院に一晩泊まって、次の日には山田もすっかり良くなっていた。


…これからはちゃんと気を付けてね？


fin.

Dr. Kei × Pt. Ryosuke *→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す