Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのご。

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side:Kei


慧「……はーい、お終い。ここ押さえてて？頑張ったねぇ。」


アルコール綿を渡して片付けを済ませると、泣いてこそいないけどその目には今にも溢れそうな程涙が溜まっている。


慧「…おいで。大丈夫、誰も見てないから。」


涼介「んっ…ぐす、いのちゃ…、っ泣」


慧「うんうん、いっぱい頑張ったもんなぁ？もうすぐ頭痛いの治まってくるからね。」


プツンと糸が切れたように泣き始めた山田を抱き締めるようにして背中を撫でる。


…こんなに我慢することないのに。変なとこで無理しちゃうからなぁ。


暫くそうしていると、ドアをノックする音が響いた。


宏太「…そろそろ入っても大丈夫？」


薮の声が聞こえたと同時にぱっと俺から離れて、一生懸命涙をごしごしと袖で拭っている。


慧「…笑、うん、もう大丈夫。」


メンバーが入ってくると一気にがやがやと騒がしくなって、山田もそんな空気が心地良いのか大分落ち着いてきたようだった。


光「…どう、山田大丈夫そう？」


慧「ん、今鎮痛剤打ったとこ。多分すぐ効いてくると思うから様子見ながら再開しようかな。」


光「そっか、良かった。…俺なら絶対自分から注射して欲しいなんて言えねぇもん、山田凄いよ。」


慧「だろうね、笑 …まぁほら、仕事の事になると頑張り過ぎちゃうから。」


涼介「…伊野尾ちゃん、そろそろ行こ？」


慧「えー…痛いの治ったの？あと10分は待って欲しいんだけどなぁ。」


涼介「もう大丈夫だもん…、」


慧「はいはい、じゃああと5分だけ。安静にしてて？少し休まないとダメ。」


渋々、といった様子だったけど、少し休めば良くなったみたいで無事にリハーサルを通すことができた。


山田も本調子になったし、次の日は完璧なパフォーマンスが出来た。


あんまり無理し過ぎないでよ？


fin.

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