Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのご。

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side:Kota


光「…ねぇ、山田のことだけどさ。」


宏太「え？」


あれから2日。メンバーが何人か集まり始めた楽屋で、隣に座ってた光が突然そう切り出した。


光「あの後どうなった？具合悪そうだったじゃん。」


宏太「あぁ…ちゃんと病院行ったよ。貧血だね、それも結構酷い方。鉄剤出して様子見てるとこ。」


「そっか、」と光が呟いたとほぼ同時に涼介が楽屋に入って来て、遠くから様子を伺う。


…あれ、あんまり顔色良くないような…


光「…なんか顔、青白くない？気のせい？」


宏太「光もそう見える？…あんま薬効いてないのかな…。」


力無くソファへ向かうと荷物を横に置いて、いつもならすぐに手を付けるゲームにすら目もくれずぼーっとしてる。


侑李「あっ、涼介おはよ。…え、なに、具合悪い？」


涼介「……いや、別に。」


侑李「別にって、そんな顔で言われても全然説得力無いんだけど。…ねぇちょっと宏太ぁ、涼介なんか変だよ。」


明らかに様子のおかしい涼介に知念が気付かない筈もなく、こっちに声を掛けると心配そうに涼介の顔を覗き込んでいる。


宏太「どした、どこか痛い？」


涼介「…んーん…」


宏太「薬は？飲んでる？」


涼介「一昨日の夜からちゃんとずっと飲んでる…でも…っ泣」


侑李「……涼介、大丈夫なの…？」


ぽろぽろと泣き始めた涼介をどうしようかと考えていると、隣にいた知念まで泣きそうな顔でこっちを見てることに気付いた。


宏太「大丈夫だよ、ちゃんと元気になるから。今日この後撮影の時ちょっとフォローしてあげて？」


侑李「…ん、分かった…。」


一先ず知念を安心させて、光に目線を送ると涼介が俺と話がしやすいように知念のことを呼んでくれた。


宏太「…どこが具合悪いか教えて？」


涼介「…お薬飲むと気持ち悪くなっちゃうの…吐いちゃうからくらくらするの治らない…泣」


宏太「そっかそっか、しんどいなぁ…。それって一昨日からずっと？」


涼介「ん…初めて飲んだ時からずっと…、」


うーん…そうなると薬が身体に合わないんだな。


鉄剤って人によっては吐き気の副作用があるし、別に珍しい事ではない。


宏太「一回あのお薬辞めよっか、涼介の身体には合わなかったみたいなの。今日撮影終わったらもう一回病院行こう？」


涼介「…ん…わかった…、」


その後の撮影は知念を始めメンバーのフォローもあって無事に終わったけど、問題はその後だ。


また涼介のこと泣かせちゃうよなぁ…


俺、そろそろ嫌われちゃうんじゃないかな、、苦笑

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