部屋で爆睡中 ページ48
.
あれからお風呂に入り汗を流し
替えのブラウスとスーツに着替え外へ出た。
時刻は5時を過ぎていたが
まだ朝早いことから出歩いている人は少なかった。
昨日……いや、もう今日か。
あの後眠ったせいでみんなとの連絡は途絶えたから
依頼人がどうなっているのか気になる。
イヤモニは一応繋がっているようだからみんなの位置は頭に入っているがこの目で確かめないと気が済まない。
依頼人、淳太のお父さんが寝ているであろう部屋に行くとドアの前で壁に寄っかかっている淳太と流星がいた。
淳太「A!」
.
私に気づくと横にいた流星に何か言い駆け足でこちらへ向かってくる淳太はまるで子供を心配している保護者のようで思わず笑みがこぼれる。
淳太「何、笑ってんねん!怪我は?」
『大丈夫だよ、焦りすぎ(笑)』
淳太「ほんま、心配したんやで!
急にあんな取引して、無事ならえかったけど」
『ごめんって』
淳太「……あいつは?」
淳太は周りをキョロキョロしてあの男を探し出す。
居ないよと伝えるとどういう事か聞いてきた為
殺さない約束をしたと伝えておいた。
ほんと、ザックリだけど
.
淳太「はぁ、ようわからん奴やけどAが無事ならええわ。」
『はは、淳太ほんと心配性!』
流星「ほんま、はよ持ち場戻ってや」
『あ、流星。やっほー、昨日ぶり』
淳太「はぁ、ほんまお前ってやつは」
.
流星の方へ駆け寄ると
他のみんなは今仮眠をとっていると聞かされた。
依頼人はと言うと昨日夜遅くまで呑み明かし
今は部屋で爆睡中だと言う。
狙われてると分かっているなら
初めっから大人しく部屋にいればいいのにね。
『淳太と流星は休んだの?』
流星「あぁ、さっき交代したばっかりや」
淳太「お前も休んだか?」
『……あ〜うん、もちろん!』
別にやましい事はなかったはずなのに起きた時の男の顔が出てきて慌ててしまった。
そんな私に気づいて淳太が見てくるから紛らわすためにウインクしたら舌打ちされた。悲しい。
255人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さやちゃき(プロフ) - #TODAYさん» コメントありがとうございます!頑張ります(^^) (2021年9月18日 14時) (レス) id: b8693afb9a (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 内容から書き方まで全て大好きです…!毎回の更新を心から楽しみにしております。これからも頑張ってください!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さやちゃき | 作成日時:2021年8月2日 11時