飛んで火に入る夏の虫【Daiki】

でも仕事は仕事やから ページ34

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望「あれ、っぽいな」







淳太「あぁ、あってる」







『あー、ステーキだ！いいな〜』







流星「女子がヨダレ出しながら駄々こねるなよ」









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淳太のお父さんは淳太と同様にスラッとしていてサラサラな髪の毛をしている。でも、手につけている数千万しそうな腕時計とか、指につけているギラギラな指輪とか、いかにもお金もってますよ感が出ていて嫌い。あれじゃぁ、狙われるよね。









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照史「淳太くんのおとんでも

俺、あぁいうタイプ苦手やわ」









望「俺も〜」









淳太「でも仕事は仕事やから……頼むで」









珍しい。イヤモニから聞こえたのはなんとも細い声でいつもの淳太はどこに行ったって言いたくなる。
でも、淳太とお父さんの間で何かやり取りがあった事ぐらいはみんな分かるからいつものように返事をしていた。









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崇裕「B異常なし！」









照史「こっちも」








『Cも〜』









監視カメラがない箇所に各自立ち、連絡をし合う。
みんなの位置から見える場所にいるターゲットはお酒を片手に似たような感じの人達と呑んでいる様子。









うん、異常なし。でもそろそろ同じ場所に立ち1時間が経つ。そのことに気づきなんだか体が固まった気がしてぐーっと腕をあげた瞬間、後ろから聞こえた足音に本当に体が固まった。









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嘘でしょ









大毅「やっぱ、耳えんやな」









なんでいるのよ









大毅「じゃ〜ん！びっくりした(笑)？」









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振り返るとやっぱりいつもの男は居て嬉しそうに私に両手を広げるから思わず後ろへ下がる。
なんでいるの、一歩譲って地上にいるならまだ、どこからか付いてきたって納得できるけど海で会うのは話が違う。









大毅「なんでいるのって顔しとるな(笑)」









『……ほんと、なんでいるの』









大毅「これは本当に偶然やって」









『じゃぁ、……何をしに来たの』









大毅「んー、逆に何やと思う？」

女はイケメンに弱い→←今でも私の中にちゃんとある

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