検索窓
今日:3 hit、昨日:28 hit、合計:51,235 hit

でも、金はいらんよ ページ23

淳太side









事の発端は俺達に情報提供をしてくれている大吾の話だった。









ーーー数日前ーーー



















大吾「なにわ商会の副会長があの大毅と智洋を殺そうとこの辺の裏の連中に話を持ちかけとるらしいです。」









淳太「……その理由は?」









''淳太さんに話があります''

珍しく自分から連絡を入れてきた大吾に少し違和感は感じていた。









大吾「あの2人が関わる死の共通点はしってますか?」









淳太「……子供が関わる死?」









大吾「さすが、淳太さん。正解です。」









淳太「そのなにわ商会の副会長が子供の死に関わっとるって事か?」









大吾「そうです。
ちょっと調べたらすぐ出てきましたわ、
なにわ商会の副会長は裏で少女売買、薬ほかに法に触れることわんさかやってます。
最近じゃぁ規模を広げようとしてるらしいです」









淳太「その際にあの2人の噂を聞いて自分が殺されるんやないかと怖くなってこの辺の業者に依頼しまくってるって事か?」









大吾「簡単に言うとそうです。
でも、まだどこの業者も首を縦に振ってないって話です。」









それはそうやろ、見ただけで殺される。
そんな噂があるやつにすぐ手が出せるわけが無い。



















淳太「で?それを俺らに言うってことは何かあるんやろ?」









大吾「……はい。








前に話した通り僕には妹がいて
……って言ってもう何年も会ってませんが。
でも、今ちょうど拉致された少女達と同じぐらいの年齢なんです。







どうしても他人事だとは思えなくって……
お願いです。拉致された少女達を助けてください」









淳太「……でも、拉致された子供を助けてもまた同じ事が繰り返される」









大吾「……ここからが僕からの依頼です。
あいつを始末してください。お金は出します。」









長年の付き合いになる大吾は
親が作った多額の借金のせいでこの世界へ足を踏み入れた
俺にとっては可愛い弟的な存在。
だから、俺はコイツの話に頷いた。









淳太「分かった。でも、金はいらんよ」









大吾「え……」









淳太「はよ、金貯めて妹の元に帰ってやれ」









大吾「っはい!……ありがとうッございます」

わかってるよ。→←故に私の仕事は終わった



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (119 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さやちゃき(プロフ) - #TODAYさん» コメントありがとうございます!頑張ります(^^) (2021年9月18日 14時) (レス) id: b8693afb9a (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 内容から書き方まで全て大好きです…!毎回の更新を心から楽しみにしております。これからも頑張ってください!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さやちゃき | 作成日時:2021年8月2日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。