第58話 なんでもない日 ページ12
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あれから何事もなく、Aの休暇はゆるやかに過ぎていった。
パーティーに出席してからというもの、知らない人から手紙の増えた。
きっとあのパーティーに居た人だとは思うのだが、内容が当たり障りがなさすぎて、かと思えばいきなりどこかへ誘われたりとよく分からない、気味が悪いものばかりだったから、返事は一度だけ書くものの、それきりである。
課題はコツコツと進めているお陰で順調である。もうすぐで全ての課題を終える事ができそうだ。まあ他にやることといえば読書くらいなものなのでやらざるを得ないというのが実際のところである。
分からないところはリリーやセブルス君に手紙で聞いた。空欄がないのは２人のお陰だ。２人も私の得意分野で質問をしてくれるので、私はなんの引け目もなく大量に質問ができる。
最近になって、髪が伸びたと実感した。入学時には肩にすらつかないほどの長さだったのが今では肩に余裕で付いている。
鬱陶しくていっそ切ってしまおうかとリリーへの手紙に世間話の調子で相談したところ、歴代最速で返事が来た。凄まじい剣幕で絶対に髪を切っては駄目だと書いてあったので、特にどうでもよかった私は髪を伸ばすことにした。
それでも鬱陶しさが変わるわけではないので、今度はヒェツキーに相談したところ、紐で結ってみては如何ですかと、的確な返答をくれた。
思案の結果、髪紐よりも手軽な布ゴムにすることにした。暇を持て余した私は有り合わせの布や糸などで自作した。
不器用ではないので、割と綺麗に仕上げる事ができたのだが、早速使ってみたその日に、用事があって仕方なくダイニングに降りたとき母親に「貧乏くさい紐を頭に巻いて、どうしたのです」と言われたことはまだ許していない。
面白味に欠ける休暇だったが、これくらいが丁度良い。あと数日もすれば学校が始まる。
セブルス君はスリザリン寮でただ１人、学校に残っている。本人は静かでとても良い環境だと言っていたが、聞いたところによると、なんとあのブラックが家に帰っていないと言うではないか。
となるとポッターまでもが学校に残っている可能性がうんと高くなる。…教師は残っているとはいえ、何もなければ良いのだが。
セブルス君の事情は、彼から聞いたことはないが何となく訳有りなのだと察している。別に問いただす気は無い。
だが、ブラックが残る理由が全く見当もつかない。
……もしかして彼もまた、訳有りなのだろうか…？
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亜京目(プロフ) - 有難うございます！ストレートな褒め言葉に顔のニヤケが収まりません…これからもよろしくお願いします。 (2018年12月4日 20時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは、初コメ失礼致します。物語の設定とか描写の仕方がドストライク過ぎてとても好きです(^^) これからも更新楽しみにしてます。体調など崩されぬようご自愛くださいませ。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 雨さん» コメント有難うございます。最近の話の流れが難しく、四苦八苦しながら更新している状態です。ですが必ずまとめてみせます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2018年9月22日 16時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - fairy taleさん» 暖かいお言葉をありがとうございます。自分の好きなように書いている物を読んで頂いていること、誠に感謝しております。これからもどうぞご愛読の方よろしくお願い致します。 (2018年8月29日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年8月17日 22時
