デート〜２日目の夕方〜 ページ4
＊
深「今日は楽しかったです」
「私も。ありがとうね」
深田と別れて、次に待ってる人の所に急ぐ。
時間的にはまだあるけど、みんな今回来るのが早いから。
皇「あ、来た」
「っ！」
皇「そんな驚かないでよ(笑)」
まさか次が皇輝だと思ってなくてあからさまに反応しちゃった。
皇輝も少し困った様に笑ってから、隣に立って手を握られる。
皇「この２日間どうだった？」
「･･･驚きの連続だった」
皇「疲れた？」
「少しね」
皇「そっか。ごめん、まだ驚いてもらうから」
とりあえず行こうかって手を引かれて歩き出す。
まだ驚くって何？
皇輝が驚かすって事だよね？
「皇輝は、」
皇「ん？」
「皇輝は、こっちじゃないと思ってた」
皇「うん、だろうね」
「心配だったから？からかう為？それとも･･････」
続く言葉が出てこなくて視線を下げる。
だって、皇輝は違うって思ってた。
そう、思いたかった。
皇「Aが恋愛に後ろ向きな事は知ってるよ。一緒に見てきたから」
「うん･･･」
皇「だからずっとこの気持ちを抑えてきた」
ずっとって、どれくらいだろう。
だって本当にずっと、私と皇輝は一緒だった。
皇「Aが辛い思いするならって、ずっと気付かれないようにしてきたけどさ」
「･･････」
皇「それって結局、俺自身の気持ちからも逃げてたんだ。Aをって思うのと同じくらい、自分も傷つきたくなかった」
「･･･うん」
皇「今回のこれも迷ったんだ。デートはしても、また誤魔化してやり過ごそうかなって。でも他の奴らがAに好きって言うんだよ？恋愛感情で」
それを考えたもう、抑えられなかったって、くしゃりと笑う。
どこか辛そうな、泣きそうともとれる笑顔で。
皇「Aが好きだよ。ずっと、好き。今の関係が壊れるのが怖くて見ないフリしてきたけど、もう認めるから」
「皇輝･･･」
皇「だから、俺からの気持ちも、俺の事も怖がらないでっ･･･」
皇輝も怖かったんだ。
私との今の関係が崩れることが。
きっと他のみんなも、そうなんだろうな。
なんだか今の皇輝を見てそう思った。
「皇輝を怖いなんて思った事ないよ」
皇「本当？」
「うん。今の話聞いても怖くない」
皇「この２日間で随分柔軟になったね」
「みんな容赦なかったからね」
私を気遣ってくれるように優しかったけど、みんな気持ちは真っ直ぐにぶつけて来たから。
私はそれを受け止める努力をしなきゃいけない。
＊
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年7月3日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - ひよこさん» 変化していきますよね。相手のいい所を沢山見付けて、決めていけばいいと思います。感想もありがとうございます。甘酸っぱくなれるように頑張ります（笑） (2020年6月5日 17時) (レス) id: 3559332e32 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - ひよこさん» ひよこさん、コメントありがとうございます。覚えていますよ。まだ答えは出ないとの事ですが、相手の方が待って下さる方で良かったですね。状況がくノ一ちゃんと本当に似ていて、勝手にときめいてます(笑)意識してみると、相手の今まで見ていなかった面が見れて気持ちも (2020年6月5日 17時) (レス) id: 3559332e32 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 思ってみたりしてます。作者さんのお話、今こういう状況だからなのか結構感情移入してみたりしてます笑これからも甘酸っぱいお話待ってますね (2020年6月4日 18時) (レス) id: fdb1fc9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 言われました。焦って、空回りしてってのも嫌だったので少しほっとしました。告白されて、意識してこんなに素敵な人が私を好きだなんて言ってくれたんだと少し恥ずかしくなって。優しい目で見つめられて、また恥ずかしくなって。くノ一ちゃん一緒に頑張りましょ！なんて (2020年6月4日 18時) (レス) id: fdb1fc9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るい | 作成日時：2020年5月23日 7時
