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「よかったぁ。なかなか見つからないから死んじゃったのかと思ったよ」



「お天道様出てないからってこんな真っ昼間から行動すんな、っ!」









私はそう言いながら上弦の腕を斬り落とす。
ああやっぱり駄目だ。柱の頃のように速くは動けないし、力も出ない。それに呼吸も長くは続かない…!









「あれ?全然速くないなぁ。それにすっごく苦しそう」


「口を閉じろ、この下衆野郎」


「だから駄目だよ?女の子がそんな言葉使っちゃあ」









目を細め口角を上げながらそう言い上弦は私の首を強く掴んだ。
私は奥歯を噛み締めながら上弦の手首を掴み睨みつける。







「あの状態からよく生きてたね。えっと、確かAちゃんだっけ」


「だま、れッ」


「肺も一つしか機能していない状態なのに凄いねぇ。
辛いだろう、息するのも苦しいだろう。そんな君を救ってあげたいけれど、ごめんねえ」








私の首を絞める力は徐々に強くなっていく。
今の私にこいつの頸を斬り落とすどころか、この状態じゃ手を斬り落とすことも出来ないだろう。

意識が飛びそうになっていると、上弦は耳を疑うようなことを口にした。









「以前のことをあの方に話したら珍しく俺の話に興味を持ってくれたみたいで。
黒死牟殿みたいに君なら鬼になれるかもしれないだって!」


「…は?」


「女の子の剣士が鬼になるなんて君が初めてじゃないかな?これは凄いことなんだよ?なんせ強い剣士ほど鬼になるには時間がかかるっていうからね」


「なに、言って…!!」









その言葉を聞いて私は目を大きく見開いた。
鬼になれる?私が?分からない、こいつは何を言っているんだ。
動揺している私を置き去りに上弦は話を続けていく。







「どのくらいかかるんだろうねえ、4日?5日?いや、黒死牟殿ですら3日かかったって言ってたからもっとかなあ。
安心して?鬼になれば肺も元通りになるから」




「温和様!!!」







歯を食いしばり上弦の手首に爪を立て睨みつけていると、鬼殺隊がやって来た。

それを見て上弦は深くため息をつく。
そしてそれと同時に聞こえる琵琶の音。

私のいる場所が一変した。









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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月19日 6時) (レス) @page49 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
りと - めっちゃ好きです♥更新頑張ってください!! (2022年1月24日 21時) (レス) id: 2ccb8f6bcc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんは!とても続きが気になり、どうなるんだろうととてもわくわくする面白い作品ですね!続きが読みたいです! (2021年9月29日 0時) (レス) @page49 id: 917c4d3c4b (このIDを非表示/違反報告)
チハル(プロフ) - 続編も楽しみにしてます (2021年9月22日 18時) (レス) @page49 id: e4687a0a1e (このIDを非表示/違反報告)
love - こっっ、こんにちは!すっっっ、好きです!(唐突)更新頑張ってください! (2021年9月21日 16時) (レス) @page48 id: b68826d87c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コンペーと | 作成日時:2019年12月27日 0時

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