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「津美紀、恵!学校お疲れ様〜今日銀座行ったからお土産のタルト!2人で食べなね」
「見てこれ、丸ごとメロンケーキ!すごくない!?」
「お邪魔しまーす、はいこれ____」
「Aさん!」
「はい?」
夕方。
用を終えた私はいつも通り伏黒姉弟の家に寄る。玄関にはぷんぷんしている津美紀。あれ、なんかこれデジャブじゃない?
「お土産は嬉しいけど、そんな毎日のように買ってこなくていいよ!」
「え、なんで?」
「なんでじゃない!」
「ええー」と言いながら私は家に上がる。そんなこと言われてもなぁ。
「2人に美味しいものたくさん食べさせてあげたいんだもん。津美紀は私が買ってきたお土産美味しくなかった?」
「お、美味しかったけど…」
「うん。なら良し」
「良くない〜!」
「はい、津美紀ちゃん。あーん」
納得していない津美紀に買ってきた抹茶プリンを一口食べさせる。口に入れたのと同時に頬をほころばす津美紀。
「はい恵も食べな。抹茶プリン、これ私のおすすめ」
「いつもおすすめって言ってる」
「あれ?そうだっけ」
そう言いながら恵の前に抹茶プリンとスプーンを置く。そして美味しそうに食べる2人を見て私は頬を緩めた。それと同時に2人の少女が私の脳裏をよぎる。
「Aさん?」
「ん?どうしたの津美紀」
「いや、ボーッとしてたから」
「可愛いなぁと思って。2人が。
…2人と同じ歳くらいの従姉妹がいるんだ。だからさ、なおさら津美紀と恵のこと可愛がりたくなっちゃうの」
「会いに行けばいいじゃん」
「会いに行けないから苦労してるんだろう?冷たいなぁ恵くんは」
「このこのぅ」そう言いながら私は恵の頬をツンツンと突っついた。
…ああ、大丈夫かな。2人は元気にしてるかな。
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海(プロフ) - おもしろい!!主人公が姉貴って感じなのがもうたまらん!ほかの小説も読んでます!頑張って下さい!続きまつ待てます! (2022年1月6日 18時) (レス) @page26 id: 5a4a023340 (このIDを非表示/違反報告)
Anya(プロフ) - これおもろいなぁ!こーゆー設定の話好きやわぁ!……続き待っとります。 (2021年10月27日 21時) (レス) @page26 id: f79d6adc42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きが気になるー (2021年7月22日 20時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンペーと | 作成日時:2021年4月7日 17時