#. 39 ページ42
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「A起きるんだ。A」
「んあ？」
隣の席である夏油に机を揺らされ私は身体をゆっくりと起こす。
時計を見てみると私が寝てから5分しか経ってない。それに硝子もまだ戻ってきていない。
「今二人に任務の話をしたが、Aお前には一級呪術師への推薦が多く来ている」
「え〜またぁ？やだ。私一級になりたくない」
「お給料増えるかもだよ」
「私が呪術師になったのは呪霊の研究がしたいから
その研究の対象は4級3級の呪霊でいい。まあ2級とかも調べたくなるけど。
別に命かけてまで呪霊の研究したくないし。故にパスでお願いします」
「お前に拒否権はないからな」
夜蛾先生のその言葉を聞いてそっぽを向き舌打ちをする。
ブラックじゃねえか、ほんとこの業界。
「昇級査定の任務は決まり次第伝える」
「嫌だ！やだやだやだ〜！！！
じゃあ来年！私が3年になったらにしてください！」
「…伝えておこう」
手を上げそう言うと夜蛾先生は承諾してくれた。
…よし来年になった。その日になったらバックレるか。
前回の査定の時もこれで何とかなったし今回も…
なんてことを考えていると夜蛾先生はこう言う。
「A前回と同じようなことをしたら、分かってるだろうな？」
「ハーイ、バックレるとか馬鹿みたいなことしませーん」
「バックレる気マンマンじゃねえか」
「そんなつもりないよ、ホントホント」
「嘘だね」
「夏油まで。ひっでぇ」
「だーれも私を信じちゃくれないんだ。そうですかそうですか」机に右頬をくっ付け窓の外を見ながらそう言った。
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「二人はなんの任務に行ったんですか？」
五条と夏油が任務の為教室から去った後、私は夜蛾先生に聞いた。
「"星漿体"である少女の護衛だ」
「責任重大じゃん。強い人は大変だねぇ」
「お前もそうなるかもしれないんだぞ」
「私はあの二人みたいに強くないですから。私とアイツらじゃあ天と地の差ですよ」
術式を発動させ、背もたれに寄りかかり天井を見る。
私の視界に広がるのは落書きのような靄のかかった赤白い線。
私はゆっくりと天井に手を伸ばす。
「私は"モノの死の線が視える"だけ。
その線が視えなかったら私は呪力を持ったただの人間ですから」
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胡蝶 - 初コメ失礼致します。…もしかしてお好きな小説って、戯言シリーズだったりなさいますか？ (2021年12月31日 22時) (
レス) @page2 id: 479dd61c6a (このIDを非表示/違反報告)
ありな - ｱｯ（察し） 直○の魔眼か！にゃるほど。 (2021年2月3日 3時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - 本当におもしろいので更新たのしみにしてます (2021年2月3日 2時) (レス) id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いのですが、これは原作沿いですか？それとも五条先生か学生だった頃の話でしょうか？それともオリジナルの話ですか？とても面白いので更新楽しみにしてます！応援してます！！ (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7272416208 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ - え、ちょまって？面白すぎて。。。というか神絵すぎません？？？更新待ってます！ (2020年11月2日 1時) (レス) id: f28035928f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンペーと
| 作成日時：2020年10月27日 22時
