パープルベルベット《JUN》 (ページ5)

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５．変わらないページ5

めぐ「いえっ！結構です。他を当たってもらえます？」

めぐはこの手のナンパが大っ嫌いなのでいつもはっきりと断ってくれる。

反対に私は苦手なので後ろに隠れているだけなんだけど。

男１「はっ！？女２人で寂しそうだったから誘ってやってんだろ？」

めぐ「それが余計なお世話なんですけど。」

A「ちょっと、めぐ。」

男２「言わせておけば！」

男が立ち上がった時、奥からマスターが出てきた。

マスター「お客さん。騒ぐなら外でお願いしますよ。」

他のお客さんの注目を浴びてしまった事もあってか、男たちはバツが悪そうな顔をして、店を出ていった。

めぐ「マスター、すみません。」

マスター「めぐちゃんは変わらないな。高校生の時、バイト中に何回お客さんと揉めた事か。」

めぐ「マスター！それ昔の話だから！！」

めぐは恥ずかしそうな顔をして、ビールを一口飲んだ。

A「ははっ！確かにめぐは変わらないわ。」

めぐ「Aまで…。もうっ！」

その後は高校の時の話でマスターも混じって盛り上がった。
気が付くと１１時を回っていて、終電もあるからと言って店を出た。