パープルベルベット《JUN》 (ページ26)

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２６．ベルページ26

ピピ・・

ピピピピ・・・・

ピピピピピ・・・・

「うん…。」

目覚ましの音がうるさくて、ベッドサイドに手を伸ばす。

いつもの感覚で手を伸ばすけど、目覚ましまで手が届かない。

ピピピピッ。

ん？目覚ましが止まった？

「コーヒー飲む？」

・・・

・・・？

「あれ？まだ寝てんの？」

バッっと起き上がるとベッドサイドには潤が立っていた。
しかも…

A「えっ！何で？！ここどこっ？っ今何時？私どうやって？何で上半身裸！！！」

潤は頭をタオルで拭きながらミネラルウォーターを飲んでいた。

潤「質問多すぎ(笑)ここは俺んち。今は朝の6時。Aが全然起きないから運んできた。マジで重かった(笑)上半身裸なのはシャワー浴びて来たから。」

全然昨日の記憶が無い…。

ふと、自分の格好を見ると・・・

えっ！！何で私、下着しか着てないのっ！！？

バッと布団を首もとまで上げる。

もしかして、いや、まさか。

潤の顔をチラッとみると、

潤「俺がやったんじゃないからね。それ。っつーか、時間平気？仕事でしょ？」

そうだっ！仕事！帰って着替えないと！！

ドレスを探して、キョロキョロしていると、潤がクローゼットから長袖のシャツと細身のジーンズを出してベッドに放り投げた。

潤「それ着ていっていいよ。洗面所とかも勝手に使っていいし。俺は今から寝るから着替えたら呼んで。」

A「あ、ありがとう。…迷惑かけちゃってごめんなさい。」

酔って記憶無くなるなんてサイアク。
しかも家にまで。

絶対呆れられてる。

自分のバカさ加減に涙が出そうになりながら借りた服に着替える。

ふと、横を見ると、壁に私のドレスがハンガーに掛けられていた。

寝室のドアを開けるとリビングのソファーに潤は座っていた。