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２１．足元 ページ21
「いつも鞄落としてんね。」
「えっ？あぁ、いや、いつもって訳では…。」
しゃがんで鞄を拾おうとすると、
「いいよ、俺が拾う。せっかくドレス綺麗なのによごれちゃうよ。はい。」
そう言っている間にもう鞄の中身を拾って、私の前に差し出した。
「ありがとうございます。」
ペコリとお辞儀をすると、髪に付けていたバレッタがポロっと松潤の足元に転がった。
「ふっ。また落としてるし。」
バレッタを拾って、私に渡そうとした時に松潤の携帯が鳴ったようだった。
胸ポケットから携帯を取りだし、通話ボタンを押した。
私はどうしたら良いのかわからずにその様子をただ眺めていた。
「えっ。まじかよ。分かった。また連絡して。」
そう言って、通話を切った松潤は私に、
「このあと暇？ちょっと飲みに行かない？」
と言った。
私は彼の言った言葉がすぐに理解出来なくて、ただ彼の綺麗な瞳から目が離せなかった。
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作者名：くうすけ | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/k19841231k/
作成日時：2013年10月15日 19時
