you're not wrong

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その日の夜
家の近くの公園のブランコに座って

ゆっくり、ゆーっくり揺れながらこれからのことを考える





事務所から言われたことはただ1つ


付き合ってんなら別れろ、そうじゃなかったとしてももう会うな。





勝手やと思った

結局事務所にとって、俺は商品でしかないねんな、なんて




でも、それが俺の仕事やん

その道を選んで来たのは俺やんか、




分かってるからこそ、分からへん







なぁ、なんで俺に自由はないん？








帰り道、あみに電話をかけた


『もしもし、？大毅？どうしたん？』






雑誌が出るのは5日後

まだ何も知らないあみに、なんて言おうか





『大毅、疲れてるやろ。用事もないのに電話かけてくるなんて珍しいなぁ』

「、ん」

『私今日お休みやったからさ、美容院行ってきてん！
大毅の好きなふわふわの髪になったよ？』

「、そか、楽しみやな」





俺がなにか言いたいのは分かってて
でも話せるまで、何気ない会話を繋いでくれて






家に着いて部屋に入ったと同時に俺は覚悟を決めてん







「なぁ、あみ？」

『っ、なに？』







「暫く、、、会われへん。」





『なんっ、で』







消えてしまいそうな声が聞こえて
胸が苦しくなる







「その、撮られてもうた、俺とあみが一緒おるとこ
あみのとこにも迷惑かけるかも知らん、俺のせいでホンマにごめん」

『大毅のせいとかじゃないよ！！』

「いや、俺の不注意。
あみはいつも、ちゃんと考えてくれてたのに、」




『大毅？私は大丈夫やから、、、大毅が大丈夫になったら、迎えに来て？
ね？待ってる、約束』






約束をして切れた電話
無機質な機械音が嫌に耳に残った

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