you're not wrong

○ ページ12

「ただいま、」


『おかえり！大毅！！』




久しぶりのあみの家。

徹底に徹底を重ねてたどり着いたここで


今日みんなに聞かせた時に撮ってたデモを聞かせる





曲が終わる頃にはボロボロ泣いてたあみを抱きしめて

思ってること、ちゃんと伝えようって

そう決めて口を開いた。






「心配かけて、不安にさせてごめんな？」

『そんな、大毅の方が大変やったやろ？』

「俺は、、、大変って言うか会われへんくてしんどかった」




普段ここまで素直になられへん俺

びっくりしてるあみがちょっと可愛くて

目を合わせて笑って、話を続ける







「俺、ジャニーズWESTで頑張る夢、諦めたくないねん。信じ続けたいねん。死ぬほど、頑張りたい。」

『っ、うん、』







勘違いしてるのか、少し寂しそうにまた涙が溢れてくるあみ

そんなあみを、更にぎゅっと抱きしめて







「でも、あみと出会ったことも大切にしてたい」







パッと顔を上げたあみの顔はぐっしゃぐしゃで

泣いてるのか、笑ってんのか、ほんまに、笑






「どっちも、なんて贅沢やんな、？」

『、、ううん、贅沢なんかじゃない、』

「ほんまに？」

『大毅はそれくらい頑張ってる、だから贅沢なんかやないよ』



「じゃあさ、これからも俺と一緒にいてくれる？」








聞かずともわかる返事をきいて

ああ、やっぱり俺は間違ってなかったって。




そんなことを思う夜。





夜空はまた、キラキラと輝いてた。




Fin.

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