名もなき毒 8 ページ9
Aは終えたのかペンをペン立てに戻すと軽く伸びをする
コーヒーでも入れようと立ち上がると高野島の自宅と職場に行くっていた三澄班が帰ってきた
『おかえり〜｡コーヒーいる人〜』
Aが問うと三澄班はそれぞれ返事の声を上げる｡薄く笑うカップを準備を3つ付け足しコーヒーを注ぎながら結果を尋ねる
『どうだった?』
三「ん〜､よく分かんなかったです」
東「けど六郎がとんだ爆弾男ってことはわかった」
『あらら…やらかしちゃったの?』
東「デリカシーの欠片もないの!Aと違って」
『男はデリカシーがないとダメだぞ〜』
東海林も「そーだそーだ」という声に続いて愚痴を始めた為コーヒーカップを渡し黙らせ､いつも中堂が鎮座するソファへとAは座り直すと顔を天井を仰ぐように向け瞳を静かに閉じた
＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿
Aが目を開ける頃には日は落ちいつの間にか隣に中堂が座って解体新書を開いていた
部屋全体に目をやればデスクに1つ明かりがついていた｡位置から三澄と判断したAはただゆっくりと息を吐く｡静寂が続くと思われたが三澄によってそれは破られた
三「中堂さん､急性腎不全のご遺体に詳しいですか?」
問われた中堂は解体新書から目を外し隣のAに目をやった後椅子に座ったまま近づく三澄を見た
ミ「既往歴はなく外傷もなく考えうる薬毒物をあたっても検出もされず1日違いで亡くなったもう一人は呼吸不全を起こしています｡2つの不自然死は偶然かあるいは天才科学者の仕業か」
中「それをなんで俺に聞いた」
三「3000件の解剖経験があるので」
中堂は解体新書を閉じAの膝に毛布を掛け､立ち上がり三澄のパソコンを叩く
中「聞くならこいつか､そこにいるAに聞け……世界中の知識も約3000対の解剖経験も聞ける」
中堂はAを見てそう言うと所長室へと入っていく
三澄が声をかけるも反応を見せず電気を消す
三「何……そこに住んでるの…」
『さすがに月1回は家に俺が連れて帰ってるよ』
Aは膝にかけられた毛布を持ってデスクに向かいノートを手に取り三澄の元へ行き前にノートを突き出す
『世界中の知識と約3000体の解剖経験からの贈り物…役に立つと思うよ』
頭を撫で緩く口角を上げると閉められた所長室へと足を運んだ
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天魔神(プロフ) - 青龍 葵さん» 大変お待たせしました!!本日更新しました (2018年9月14日 17時) (
レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新はされないんでしょうか？ (2018年9月7日 15時) (レス) id: e202ca34d9 (このIDを非表示/違反報告)
天魔神(プロフ) - Ayameさん» ありがどうございました｡修正させていただきます (2018年3月22日 14時) (レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - すみません10でした。「今月は出ませんでした〜」と「遺体が集まるといえば〜 」は中堂さんではなく木林さんのせりふです (2018年3月22日 2時) (レス) id: dda21d32b5 (このIDを非表示/違反報告)
天魔神(プロフ) - Ayameさん» どこが違うのか教えていただいてもよろしいでしょうか？ (2018年3月22日 2時) (レス) id: aed4fff229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天魔神 | 作成日時：2018年3月20日 20時
