57話 ページ7
伊黒にネチネチと文句言われながらも、Aは普通に歩いており、宇髄も妻二人に支えられながら蝶屋敷に向かった。
『なんか、漸く無事に帰ってこれた気分』
Aは蝶屋敷に着いて少しして、ようやく倒れた。
それを支えたのは伊黒で。
「不死川じゃなくて悪かったな。俺だってお前を抱きとめるのは遺憾だが、仕方なく」
『ありがとね、伊黒くん……』
その弱々しい声に、伊黒は黙って寝台に寝かせた。
体力の限界だったんだろう。
横になった瞬間、Aはすぐに寝た。
「寝た……」
「そいつ、鬼二十体くらい倒した後に、また速攻で上弦相手してっから、結構疲れてるはずだぜ」
「どういう？」
「予想外にアイツらが邪魔させないようにって鬼を誘き出してたんだよ。
それで、その事に気づいた石黒が動いたくれてな」
宇髄も寝台に座ると、激しく呼吸をしているAを見た。
「でも、俺はこいつに頭が上がらねぇな。
この三人を最後の一撃から守ってくれたんだ、石黒も全身痛てぇはずなのに」
全員Aを見た。
宇髄より先に柱として活躍していたAだが、いざ話してみると妹のようだった。
「不死川は？」
「一昨日から長期任務に出た。
帰ってくるのはまだ一週間以上先だ」
「……そうかよ」
宇髄は、離れていた三人に無事に会えて安堵した。
だが、Aや実弥はどうだろうか。
お互い思いあっているのは殆どが知っているだろう。
にも関わらずお互いくっつく様子は無く、ヤキモキしていた。
「早く会えるといいな、石黒」
そう言う宇髄と伊黒の雰囲気は、合流した当初より穏やかになっていた。
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やぁと(プロフ) - 柚葉さん» コメントありがとうございます！優しい彼を描けて良かったです。ラストはすごく悩んでできたシーンなので、涙を流していただき感無量でございます。ここまで長々とお付き合い頂きありがとうございました！またの機会がございましたらよろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年11月25日 20時) (
レス) @page49 id: a03889f26b (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！実弥さん推しの私ですが、こんな実弥さん大好きです！ラストは涙流しながら読みました。 (2021年11月25日 19時) (レス) @page50 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
やぁと(プロフ) - 金平糖さん» 再びコメントありがとうございます！どうにか無事に完結を迎えられました！感動的なラストを金平糖様にお届けできて幸いです。長々とお付き合い頂きありがとうございました！またの機会がございましたら、その時もどうぞよろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年11月25日 17時) (レス) @page50 id: a03889f26b (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 完結おめでとうございます。最後の最後でどばーーーっと涙が… 本当に、完結おめでとうございます！ (2021年11月25日 17時) (レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
やぁと(プロフ) - 実弥＆左馬刻＆勝己LOVEさん» 原作とはかなり性格違ってるのでは？と申し訳ないと思いながら書いてるのですが、喜んでいただけて幸いです。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年11月14日 23時) (レス) id: a03889f26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やぁと | 作成日時：2021年10月27日 17時
