5話 ページ5
Aは元に戻った屋敷を歩いていた。
すると、青年の家族であろう子供と女性が血を流していた。
だがあれこれ処置をしてみると、ただ意識を失っているだけだったらしく。
近くにあった箱を開けて、中を拝借した。
Aが外に出ると、毛先が紫の髪の少女、胡蝶しのぶと隠しが待機していた。
『おや、間に合ったの』
「Aさん……」
『胡蝶ちゃん、来てくれたんだ』
二人は笑顔で向かい合う。
そこでAは中の現状を伝える。
『鬼は二体どちらも殲滅済み。
子供三人、女性一人が出血あるけど、どちらも気絶しているだけ。
取り敢えず、そこの縁側に居るから』
「ありがとうございます」
『もう中にも周りにも鬼はいないから、私は別のところに行くね。
後はお願い』
「はい」
二人は入れ替わりでしのぶが中に入ると、聞いていた人全員がしっかり適切な処置がされていた。
「すみません、ここをお願いします!」
しのぶはそれだけ言うと、出ていったAの後を追った。
思いのほか、すぐに追いついて。
「Aさん」
『おや、現場はもういいのかな?』
「えぇ、あなたがけが人に適切な処置をなさってくれたお陰で」
Aは歩き出し、しのぶはその横を歩く。
「まだ……柱に戻るつもりは無いんですか」
『うん、無いよ』
「鬼の頸を落とすだけの力があるのに」
『それでも私は、もう柱にはなれないよ』
しのぶはその悲しげな表情を見て、話を変えようと問いかける。
「あの時の後遺症などはいかがですか?」
『うん、無いよ。ありがとね、しのぶちゃん』
「お役に立てたなら何よりです」
Aは立ち止まる。釣られてしのぶも立ち止まると、しのぶは首を傾げた。
Aは自分の肩と同じくらいの彼女の頭に手を乗せた。
「どうかしましたか?」
『ううん、何でもないよ。
相変わらず君は可愛いなって実感しただけ』
Aはそんなしのぶの表情に言葉が出なかった。
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階級 甲
誕生日 8月26日
年齢 初回登場時18歳→炭治郎入隊時21歳
身長 164cm
体重 53kg
出身地 豊多摩郡 渋谷町
趣味 ビー玉
好きなもの 鍋
性格:陽気な性格だが、腹黒さがある。
胸にさらしを巻き、丁度胸までの長さの隊服を羽織りのように着ている。
ので、男性隊員らは目のやりどころに困る。
刀身は誰も見たことがない。
11歳で入隊、14歳で柱になったが、17歳で柱を辞めた。
理由は不明。
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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月19日 21時