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35話 ページ35

不死川実弥side


付き合ってから二ヶ月。

明日から夏休みで、今日は最後の登校日。

朝、教室に入ると、Aが机に伏せて寝てた。

珍しく宇髄が居ない。


「宇髄は?」

『んー、呼び出し』

「誰に」

『……女子だったから、告白じゃない?』


Aはそう言って眠たそうにあくびをした。

俺はそのまま荷物を片付けて、Aと話す。

そうしていると、宇髄が帰ってきて。


「よぉー、宇髄」

「おう…」

『なぁんかゲッソリしてんねぇー』


俺たちが宇髄を見ると、宇髄は変な顔していた。


「なんか、うん、」

『何よ』

「なぁんかなぁー」


そう言って、宇髄はAの机に伏せた。

Aは笑ってる。


『何でここなのさ』

「ちょっとよ、相談乗ってくれ」

『なんでしょうか?』

「付き合ってくれてって、告白されたんだよ」

「自慢か?」

「テメェらには関係ねぇだろ」

『んで?』

「断ったんだよ」

「おう」

「そしたら、白濱さんが居るからでしょ!って泣き叫ばれたんだよ」

『ふは』

「どうしたらいい?」


そう言った宇髄は心底困っているようで。

まぁ俺たちが付き合っているとは仲のいい宇髄と伊黒と胡蝶にしか言ってないのはあるが。


「頑張れ」

「だから何を?」

『私もあったわ。
誰かに告白された時に、「宇髄が良いのは分かってる!」ってなんか語られて笑いそうなった』

「泣かれてないだけマシだろ!」

『翌日から陰口始まったわ』

「お疲れ様です」


そう言って宇髄はまた撃沈した。

モテる男は苦労するな。


「まぁ、頑張れ宇髄」

「くそっ、これだからリア充は」


宇髄はそう言って自分の席に戻っていった。


『なんか、大変そうだなぁ』

「顔が良いからなぁ」

『大丈夫よ、不死川くんも顔良いし』

「そうか?」


俺がAを見て首を傾げると、Aは顔を隠した。


『推しの顔が眩しい』

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月1日 23時

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