45.番外編【Kazuma】 ページ45
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「川村壱馬くん」
『っ…!!』
オーディション会場で名前を呼ばれた瞬間は
俺は夢を見てるのかって、不思議な感覚だった
頭は真っ白になって、目には涙が溢れてきて
でも次の瞬間には、今までのレッスンの事だったり、親の事だったりがブワーっと頭に浮かんできた
いろんな事が頭に浮かんで、でも1番最後に俺を埋め尽くしたのは
優しい笑顔のAだった
オーディション受かったって言ったら、喜んでくれる?
それとも、私を振り向かせるためにそこまで本気になってウザいって怒る?
…いや、多分喜んでくれるな
アドレナリンでどうにかなりそうな頭を抑え込んで、真っ先に電話をかけたのはA。
『っ!!Aっ!!』
「びっくりした…どうしたのそんな大きい声で…」
自分でも驚くくらい、大きい声が出た
『受かった!!俺、俺…オーディション!!受かった!!』
「……えっ!?うそ!?」
『嘘つかない!!』
「本当に!?お、お義母さんには連絡した!?お父さんには!?」
電話の向こうでテンパってるAは、笑顔なのかな
『これからする!どうしても1番最初はAに言いたかった』
「そっか…ありがとう、壱馬おめでとう!」
そんな心配はいらなそう
この声の感じはきっと、笑ってくれてるから。
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ぬう(プロフ) - おこめさん» 他の方の作品を盗んだ事はございません。ご不快なようでしたら申し訳ございませんが、こちらの作品ページは閉じて下さいませ。 (2022年7月4日 19時) (レス) id: e513f955a5 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 題名の月下美人、同じ題名で臣くんのお話書かれてる方いらっしゃるのですが大丈夫ですか、、、? (2022年7月3日 16時) (レス) id: dc9901e6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2022年7月1日 23時