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壱馬との約束の日まで、なぜだか落ち着かない毎日が続いた
東京でオーディションを受けて来た壱馬は、
約束の日まで私の前に現れる事はなく、電話もなかった
約束前日受信したのは、
"明日11時、Aんち迎えに行くね"
というメッセージ
それに、"わかった"とだけ返した
約束の土曜日は早くに目が覚めてしまって
朝からメイクやヘアセット、ついでに軽く部屋の掃除までしてしまった
私の家のインターホンが鳴ったのは、11時になる2分前
『おはよ、準備できてる?』
「うん、もう行けるよ」
1週間半ぶりに見た壱馬
短期間でなんだか垢抜けた気がする…
『じゃ、いこっか』
「どこいくの?」
『秘密』
ニコリと笑った壱馬の隣を歩いた
て、いうか、
「…壱馬芸能人になる…んだよね?」
『オーディションは受かったけど。デビューできるかは頑張り次第』
「そっか…あの、一応さ?私横並ばない方がいいよね?」
『なんで?』
「いや、なんとなく…?メディア的なあれで…」
『別にいいじゃん。何言われたって。だって俺悪いことしてないよ?姉ちゃんと出かけてるだけじゃない?』
「あ…まぁ」
『こういう時便利だね姉弟って。好きな人だけど、姉ですって言えばいいんだもん。初めて感謝したわこの境遇〜』
…なんだかサラッと恥ずかしい事をいう壱馬に顔が赤くなる私だった
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ぬう(プロフ) - おこめさん» 他の方の作品を盗んだ事はございません。ご不快なようでしたら申し訳ございませんが、こちらの作品ページは閉じて下さいませ。 (2022年7月4日 19時) (レス) id: e513f955a5 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 題名の月下美人、同じ題名で臣くんのお話書かれてる方いらっしゃるのですが大丈夫ですか、、、? (2022年7月3日 16時) (レス) id: dc9901e6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2022年7月1日 23時