月下美人

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春樹「Aちゃんは彼氏は？」

「いませんよ〜」

花音たちの後ろを歩きながら、成瀬さんの質問に答えた


春樹「そうなんだ？彼氏いそうなのに」

「そうですかね？成瀬さんは彼女さんいらっしゃるんですか？」

春樹「いない。まぁ、いたら休日他の女の子達と遊びに行かないよ」

「確かに、そうですよね〜」

成瀬さんが歩きながら色々話しかけてくれたけど、私は前を歩く花音が気になりすぎて、あまりそれどころじゃない

そんな私の腕を急にパッと掴んだ成瀬さんは、

春樹「行こうっ！こっち！！」

にっこり笑いながら私の腕を引っ張った

「え！？ちょ、ちょ！花音がっ！！」

春樹「2人きりにしてやったほうが良さそうじゃない？ねっ？」

「まぁ…そうですけど」

春樹「とりあえずどっか入って座ろ」

そのまま腕を引かれて入ったスタバ

春樹「何がいい？奢るよ」

「いや、悪いので自分で出します」

春樹「いーよ。俺バイト代入ったばっかだしさ。ね？何がいい？」

「じゃあ…コレで…」

キャラメルフラペチーノを指さしたら、にこりと笑った成瀬さんは、

春樹「はーい。座ってて？」

空いてる席を指さした

私はそこに腰掛けて、花音へLINEを送る

"花音、頑張ってね！！"

今頃緊張しまくってるだろうけど、上手く行くといいな


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