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第二十六話 A ページ33




新田さんと合流して、近くのコンビニまで移動する。


『虎杖くん、肉まん奢ったげるー』


「あんがとー。でもなんで??」


『私は自分の言葉には責任を持つタイプの人間だからさ…』


「???なんか約束したっけ??」


不思議そうにしつつも、私が奢った肉まんを頬張る虎杖くん。腕から提げているビニール袋にはサンドイッチとおにぎりも入っている。よく食べる男の子はモテるよー。


「餌付け…?」


「虎杖餌付けてどうすんだよ」


野薔薇ちゃんがサンドイッチ片手に失礼なことを言っていた。ちなみに伏黒くんはブラックコーヒー、私はフラペチーノと塩にぎりをホールド済み。コンビニのおにぎりってどっかの料亭並みに美味しいよね。どこの料亭なら塩にぎりをコース料理で出してくれるんだろう??お義兄ちゃんが帰ってきたら聞いてみよ。


「んで、結局何もなかったんスか?」


「はい。残穢も呪いの気配もまるで感じられませんでした」


「っスか…となるとハズレ、振り出しっスかね」


はぁ…と新田さんがため息をつく。その手には、ちゃっかり焼き鮭のおにぎりが握られていた。


焼き鮭も良いなぁ、塩にぎり食べ終わってもまだお腹減ってたら焼き鮭買おうかな。


「でも時間かけるのはマズくねぇ?」


「なんでよ」


「だって有名な心霊スポットなんだろ?呪われてる人はまだまだ居るかも。しかも今んとこ致死率100%。これ以上、人死には勘弁だろ」


「確かにね…」


野薔薇ちゃんも重々しげに息を吐く。


私は何も言わずに塩にぎりを齧っていると、何処からか「あぁっ!いたーっ!良かったぁ!!」と声が聞こえた。


「伏黒さーん!!」


ゾクッと背筋に悪寒が走る。振り返ると、不良中学生のバカAが"悪寒のもと"を後ろに乗せて、自転車で近づいてきているところだった。


「誰だっけ?」


「伏黒の後輩だろ。釘崎、散々イジってたじゃん」


虎杖くんが呆れた目で野薔薇ちゃんを見る。


バカAは息を切らしながら、私たちの近くに自転車を停めた。


「八十八橋って言ってたから…見つかって良かった…!」


そう言って、荷台に座っていた女の子をおろす。


伏黒くんはその女の子を見て、「…藤沼?」と呟いた。


第二十七話 衝撃→←第二十五話 待機


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設定タグ:狗巻棘 , 呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ルルリィ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月2日 23時

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