【呪術廻戦】最強の義妹は塩にぎりがお好き〜呪術甲子園・起首雷同編〜 (ページ12)

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第十話ナイスピッチページ12

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『うぉおい！！』

「うわあぁあ、せっこ！！」

「おかか！！」

「釘崎戻れー」

何あれ術式！？魔女っ子か！！

野球…ていうか空中にボールが飛ぶタイプの球技で空飛んで良いとか、反則でしょ！！！いくら術式使って良いからって！！

せっかくの真希先輩イケメンシーンだったのに！と憤慨していると、同じく抗議していた狗巻先輩に「ツナツナ」と呼ばれた。

「高菜ー」

『あ、分かりました！』

どうやら攻守交代で、守備に入らなきゃいけないらしい。私はよっこいせと重い腰を持ち上げた。

うーん、グラウンドって良いよね、青春って感じで。いや別に青春に飢えてるってわけじゃないけど、まだまだ全然そんな歳じゃないけど、でも何か良いよね。うんうん。甲子園行きたい。

「甲子園舐めんな」

『あれ、聞こえてた？』

「そりゃもうバッチリね。あんた、考えてること口に出しすぎ。単純か」

『素直って言って！』

野薔薇ちゃんに呆れたような顔で見られたけど、知らん知らん。思って口に出すだけならタダだぜ？

私が甲子園という高校球児の夢の舞台に想いを馳せていると、東堂さんがやたら怖い顔でバッターボックスに立った。いや怖い顔なのはいつものことかもしれない(失礼)

何やら虎杖くんに話しかけている模様。え、そんな余裕ぶっこいてて良いの？？ピッチャー、あのバケモン投球の真希先輩だよ？？？

まあ東堂さんって一級術師らしいし、強いのかも…と、思ったんだけれども。

メキョッッ！

『うわっ…』

美しく、そりゃもう完璧に。真希先輩の放った豪速球がダイレクトに東堂先輩の左頬っぺにクリティカルヒット！！絶対わざとなとこに真希先輩のボールコントロール力が光ってる！！

「とっ、東堂！！しっかりしろ！！」

優しい虎杖くんが倒れ込んだ東堂さんを支えた。けど、世間というのは残酷なのだ…。

「ナイスピッチー」

「ナイッピー」

「ナイッピー」

「ナイッピー」

『真希先輩ナイッピー』

「ナイッピー」

「真希さんナイッピー」

皆で“ナイッピー"コール。いや普通にデットボールなんだけどね、多分。でも何かスッキリしたんでナイスピッチです、真希先輩！

今回の“ナイッピー"コールで分かったこと。『東堂さんはめちゃくちゃ嫌われている！』。ドンマイです。

ていうか伏黒くん、然り気無く玉犬出してるけど東京校(うちら)は術式使って良いって言われてないからルール違反なのでは？っていうのは黙っておいた。言わぬが仏。あれ、なんか違う？？

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