〜jaejoong〜約束　８

肌ツヤ ページ39

翌朝、私よりも少し早く家を出る彼を見送ると

いつもの道のりを歩いて駅まで向かった


おとといの夜、ここを通った時はあんなにも寂しくて

長く長く感じたこの坂が


今日はこんなにも満ち足りた気持ちで

あっという間に駅が見えてくる


いつも、落ちている気分から引き上げてくれるのはジェジュンだな・・・

彼と出会って、自分という人間がこんなにも恋愛体質だったことに驚かされる


１００日記念にもらったオニキスのネックレスをそっと触って

満員電車の中、おとといからの幸せの余韻に浸っていた


「おはようござます！」


会社の入口でコウちゃんに声を掛けられた


A「おはよう〜。いい天気だね」

そう言うと、じ〜っと私を見てる


「・・・なに？」

「Aさん、なにかいい事ありましたね？」

「な、なんで？」

「顔に出てますよ〜幸せいっぱいって！クリスマス、会えたんですか？」


・・・するどいな


「うん・・まぁ。分かる？」

「やっぱり！おとといと全然違いますもん、肌ツヤが」

「え？肌ツヤ？」


思わずほっぺを触ってしまう


「・・・コウちゃんは？どうだったの？時計、喜んでくれた？」

「もちろん！バッチリですよ〜」

「そうなんだ、よかったね」

「Aさんのサングラスも喜ばれたでしょ？」

「うん。喜んでた」


なかなかサングラスを外さずにいたジェジュンを思い出した


「Aさん、顔がニヤけてますよ」

「えっ？あはは、ごめんごめん」

「も〜〜何思い出してたんですか？やらしいなぁ」


「コウちゃんは？何もらったの？」


思わず話題を変えてしまった


「あ〜、ふふ、これです」

そう言って薬指に光る指輪を見せてくれた


「わぁ〜、キレイ！よかったね」

「ありがとうございます。Aさんは？何もらったんですか？」


・・・ジェジュンは、あの大きくした写真がプレゼントのつもりだったのかな

それとも、手作りのディナー？あ、それともハワイ？ん？あの歌ももしかしてそうだった？？？


考え込む私に、気まずそうな顔をしてコウちゃんが言った


「もしかして・・・何ももらってないんですか？」


その顔がおかしくて、朝から大笑いしてしまった

まさか不倫？→←そしてクリスマスが終わる

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す