〜jaejoong〜約束　５３

お母さんの手 ページ35

A「・・・おかえり」

母「ただい・・・ひどい顔」


散々泣いて、顔を洗ってからリビングに行ったのに
私の顔を見るなりそう言った


A「いいの・・・どうせ誰にも会わないし」

母「・・・ご飯は？今日お父さんご飯いらない日だからどうしよっか」

A「お腹減ってないから私はいいよ。」

母「じゃあ外食する？」

A「・・・お腹減ってないんだってば」


ソファーに座って、足元に来たルルちゃんを撫でながら言った私に
お母さんが隣に座ってその私の腕を掴んだ


母「痩せすぎ。なにこの腕。こんなんじゃ自分が母親になった時に赤ちゃん抱っこ出来ないわよ」

A「そんなずっと先のこと心配しなくても大丈夫」

母「・・・明日やっぱり一緒に京都行こう。一人にしとくのなんか心配」

A「子供じゃないんだから大丈夫だって」

母「大丈夫って言ってるときほど大丈夫じゃないの、Aちゃんは。」


いつになく、お母さんが真面目な顔をして言った


母「・・・何歳になっても私の子供なんだからね。こんなに泣くぐらいなら
ジェジュン君と出会わなければよかった？」

両手で私の頬を包んで、じっと見つめた


お母さんの優しい手が、私の冷たい頬を温めていく


A「・・・出会えてよかったよ」

涙目になった私
それを見て、柔らかく微笑むと


母「よかった。私もジェジュン君でよかったから」

ぺチぺチと私の頬を叩いて

その日はピザをデリバリーした


食欲なんてなかったけど
お母さんのために食べた


ハワイに行く前日だっけ

２人でピザをデリバリーして食べたな


また思い出した

ジェジュンとの思い出

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革ベルト

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