感じる寂しさ ページ17
新幹線の中ではずっと、あの日の会話や光景を思い出していた
思い出さないようにしようと思っても
もう無理だった
閉じ込めていた記憶が蘇る様に
次から次へと思い出される
他に誰もいないグリーン車で
お父さんとお母さんへのお土産を嬉しそうに教えてくれた
「ちゃんと持ってきた?」って聞いたのは、お母さんからのプレゼントの避妊具
軽く睨んだ私に「ウソだよ」って笑ってたっけ
不意打ちのKISSはほっぺに
テンションの高い彼に、そう言うと
「幸せだから」と言って、唇にKISSをした
『幸せだから』
そう、私たちは幸せだった
本当に本当に幸せで
なにも問題なんてなかった
なのになぜ私はジェジュンから離れたんだろう
少しずつ
『こんな私でいいの?』から
『どうしてジェジュンの隣にいないの?』に変わっていってる気持ちに
鈍感な私はまだはっきりと気付かない
頬杖をついて窓の外を眺める
こっちも雨なんだ
京都に差し掛かった時にそう思って
またジェジュンを思い出す
今、雨の降る東京で
ジェジュンは何をしてるだろう
ジェジュンのことだから、仕事はきっちりこなしてるだろう
他のメンバーは、私と別れたと知ってどう思った?
最低な女だなって呆れてるかな
バッグから携帯を出したけど
やっぱりメールも着信もなく
別れてしまえばもう赤の他人か
自分のことを忘れてしまわれていってるような気になって
強がりを思ってみたりした
みんなあんなによくしてくれたのに
鳴らない携帯に、ホッとするんではなくて
寂しさを感じ始めていたのも
この時からだった
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はる(プロフ) - はじめまして!!はると申します。涙が止まりません!!こんな素敵な作品に出会えて良かったです( ☆∀☆) (2015年9月18日 10時) (レス) id: 4a5b98066f (このIDを非表示/違反報告)
のんゆちょ(プロフ) - 2回目読み直してるんですが、涙腺崩壊しました。゚(゚´Д`゚)゚。ユチョペンなのに、ジェジュンに溺れてます(笑) (2014年2月8日 3時) (レス) id: 370935d6a5 (このIDを非表示/違反報告)
naepon(プロフ) - どうも~。やばい!やばい!やばい!ジュエルさん、ほんとにすごいです!何度読んでも泣いちゃいます。 ジュエルさん、大好き。 (2014年1月25日 22時) (レス) id: 611870be34 (このIDを非表示/違反報告)
terupine(プロフ) - 娘の合格発表をみに行く途中なのに二人のことが気になって泣きながら読んでいる横で娘の冷たい視線…こんな母を許して〜でもジェジュンも娘もハッピーで何よりです (2013年3月11日 10時) (レス) id: b3c9e86178 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - またまた最初から読み返しててやっぱりこの回は号泣。本当に小説でほしいです!! (2012年8月29日 23時) (レス) id: 061fa96b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジュエル