〜jaejoong〜約束　12

私のそういう所 ページ37

A「なんで一人で飲んでるの？」


そう言うと、私を見て、隣の椅子を無言で引いてくれた


A「隣に座っていいの？」

YC「はははは、いいに決まってる」


後ろを通りかかったおかみさんにビールを頼むと、ジェジュンを見た

ダンサーさんと盛り上がってる


YC「あんまり長くいたらまた喧嘩になっちゃうから、ちょっとだけ付き合って」


私に運ばれてきたビールジョッキに自分のジョッキをぶつけると、そう言いながら笑う


A「ユチョンだからケンカにならないよ」

YC「そう？」

A「あ・・・そうでもないかも。『メンバーだって男』って、いつもそう言ってるから」

YC「ははははは、確かに」


・・・・やっぱりなんとなくいつもと違う？


A「ユチョン、何かあった？」

YC「え？なんで？」

A「なんとなく」

YC「何もないよ〜。しいて言えば、愛が欲しいな〜。なんちゃって」

A「・・・・今日、なんで泣いたの？」

YC「ん？」

A「Kiss The Baby Skyの時・・・」

YC「あ〜・・・。ヌナ」


いきなり真面目な顔をして私の方に顔を向けた


A「はい？」

YC「男が泣いたらその理由なんて聞いちゃダメだよ。黙って見て見ぬふりをしないと」


・・・・なんだソレ


A「見て見ぬふりって、あんな何万人もの前で泣いてたのにどうやってするの」


そう言ってビールを飲むと、彼も笑いながらビールを口にした


YC「ヌナはそういう所だな」

A「え？なにが？」

YC「ボーっとしてるようで、意外と気がつく。そういう所がいいね」

A「・・・・それ褒めてるのけなしてるの」

YC「はははは、どっちかな〜？」


その時向こうからジェジュンが私を呼んだ


YC「はい、ご指名でーす。いってらっしゃい」

A「行ってきます・・・」


・・・なんか、いつものような笑顔に流された気がするな


ひとりカウンターに座る彼を残して、ジェジュンの元へと移動した

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