〜jaejoong〜約束　12

連絡ナシ ページ17

翌朝


眠れないまま夜を過ごして携帯を見つめていたけど
結局彼からの連絡はなく

毎朝恒例の「おはようメール」も当たり前のようになかった


・・・・やっぱり怒ってるよね・・・・


重たい気持ちのまま、まだシャワーもしてなかった私は、会社に行く為にバスルームに向かった

熱いお湯が昨日痛めたかかとに沁みる

この痛みを我慢したらこの胸の痛みも消えてなくなるなら
いくらでも我慢するのに・・・


まだはっきりと残っている、彼がつけた「印」を鏡に見ると
ようやく涙が出てきた


謝って許してもらえるなら謝ろう


そう思いながら会社へ向かった


お昼休みに思いきって電話を掛けたけど、電源が入っていなかった
メールも一応残したけど、夕方、定時になって携帯を確認しても彼からの返事はなかった


その夜、段々と引いてくる足の痛みとは裏腹に、彼からの連絡を待つ私の心はどんどん痛みを増して行った


そして、この日も結局彼からの連絡はなにもなく終わった


また眠れない夜を明かすと、会社に向かう


このままもう彼の声を聞く事もなく終わってしまうのかな・・・


おとといの朝までは考えもしなかった不安が胸を占め始めていた


「Aさん、大丈夫ですか？」


夕方、はかどらない作業にキーボードを打つ手を止めてボーっとしていると
コウちゃんが声を掛けてきた


コ「なんか、昨日から様子変ですけど・・・何かありました？」


彼女の無邪気な顔を見ると、今の自分の状況が夢だったような気さえしてくる
それぐらい、この現実が辛かった


A「何でもないよ。」


その一言しか返せない私に、


「今夜は飲みますか？実は私もちょっとそんな気分なんです」


そう言って笑うと、さっさと自分のデスクを片づけ始めた

惚れてるのは向こう→←こんなつもりじゃない夜

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