もう、忘れよう。

173歩目ー伏黒sideー ページ44

横の釘崎の呟いてる言葉を聞いて思わず釘崎を2度見した。


釘崎をアソコまで怒らせるなんてディビジョンの奴ら…終わったな。


でも、同情する気には全くなれない。


薄くー、しかし心から笑っているとわかるーそんな顔を彼女の笑みを見ていると心から和んでいくのが分かる。


それと同時に、ディビジョンの奴らへの憎悪が沸く。




姉｢人を許せないことは悪いことじゃないよ。だって、それも恵の優しさでしょ？｣


姉の言葉が頭の中にループする。

姉とAは似ている。性格とか、考え方が。


きっとAは根っからの善人なんだ。


貴｢皆、ありがとう…。大好き…。｣


……今度の笑みは大丈夫そうだな。


心からの笑みだ。


伏｢……それにしても、ディビジョンの奴ら…どうしてやるか。｣


口から不意に出た本音。


何故こうも善人ばかりが、傷つくのか。


こんなに善人以外にも人は居るのにな。津美紀や、
Aのような善人になることは多分できない。


出来ないし、なるつもりもない。


なら俺は理不尽に人を助けるように



理不尽にディビジョンの奴らを憎もう。


ｰｰｰｰディビジョン(おまえら)もそうやってAを理不尽に憎んだんだろ？

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