もう、忘れよう。

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か、可愛らしい？

言われた意味が分からなくて、いや『可愛らしい』という意味ならわかる。けど七海さんから可愛らしいって言われた？

貴｢七海さん……私の事可愛らしいって言いました？｣

七｢言いましたが？｣

スンっと真顔な七海さん。ほ、本当に思ってるのかな…。


釘｢私の前でイチャイチャしないでよ。ほらA、車に乗るわよ。｣

七｢私はついでですか……。｣

七海さんは助手席側のドアを開ける。伊知地さんが｢隣に乗らなくていいんですか｣ばりに彼をガン見。

七｢お2人でどうぞ、仕事とプライベートは混合しない主義です。｣

そんな感じしますね。

釘｢今日が付き合い記念日ね？忘れたら七海さん、許さないから。｣

付き合う……？

貴｢好き同士なら付き合うの…？｣

釘｢は…？｣

伊｢へっ…？｣

七｢……ﾊｧ。｣

野薔薇ちゃんは意味が分からないと言うふうに目を見開き

伊知地さんは驚きながらハンドルを握りしめ、


七海さんは思いっきり、顔を顰めてため息を吐いていた。


え、何？私、変なこと言った？


七｢いや、私もみなまで言わなかったことも悪いですね。｣


ミラー越しに七海さんと目が合う。


七｢A、私とー。｣

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