＃35 ページ38
銀時side
銀時「んだよチキショーあいつらがいなかったら今頃花見エンジョイしてたのによォ」
新八「仕方ないじゃないですか。神楽ちゃんのお兄さんが誘拐してるんですから」
神楽「バカ兄貴は私が捕まえなきゃいけないネ」
妙「Aちゃんは大丈夫なのかしらね…許嫁がそんなので…」
現在、万事屋＋妙が花見会場で神威を捜している。
と言っても歩いているだけだが。
『ぅるぃ〜ありゃぁ〜かぐらぁ？』
銀・新・神・妙「「「「え？？」」」」
振り向くと酒瓶を抱えたAが、顔を赤らめた状態で立っていた。
『あふぁ、かぐらだぁ！どぉしたのぉ？たえひゃんもぉ』
ふらついてはいないが、呂律が全然回っていない。
神楽「A姉！？どうしたアルか！？」
妙「Aちゃん！？大丈夫！？」
銀時「オメー、自棄酒か？」
『んあわけ！ねね、いっしょにのも！』
神楽「誰と飲んでるアルか？」
『んーとねぇ、だいななしだんのみんなぁ』
銀時「第七師団？」
土方「第七師団ってのは宇宙海賊春雨のなかの組織だよ」
いつの間にかマヨ方くんが解説を付け加えた。
沖田「A！どうしたんですかィ？！」
『あ〜そーごだねぇ！ねぇ、のもお』
沖田「飲む？酒を？」
その時、Aの後ろから神威が出てきた。
神威「A？？何してるの？」
『あ、かむいぃ』
神威「ちょっと徘徊してくるって言ったのに。何？この様は？」
銀時「ちっ めんどくせェな……」
と、木刀に手を掛ける。
『あ、やめて、けんか。きょうはわたしのそーべつかいなの』
沖田・土方「「送別会？」」
『いっしょーにいちどらから、けんかしてほしくなぁいんですなぁ〜』
うんうんと顎に手を添え、一人で頷きだすA。
神威「俺は癪だけど……Aがいうならいいや。おいでよ、飲むんだろ？」
『やった！』
沖田「はっ、お前らの酒ですかィ？」
神威「え、何？いらないの？」
『けんかすんなぁて』
Aが真ん中に入って二人を制する。
あの二人の間に火花が見えるのは俺の気のせいか？
俺らは空気か？空気なのか？
---10分後---
万事屋+αは第七師団に混ざって酒を楽しんでいた。
沖田と神威がAを間に睨みあっていたのは言うまでもないだろう……
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作者名：うゆに塩湖 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2021年1月16日 14時
