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#25 5月31日書換 ページ28

Aside

おき…総悟たちを見送ったあと、神威に向き直る。

『神威、帰るよ?』
神威「うん……今行く…」

これまでにないくらいどんよりした声。
大丈夫か?

神威が近づいてくるが、足元がふらついていて危なっかしい。

『あー、神威?おんぶでもしよっか?歩けそう?』
神威「Aは女でしょ。俺がAのことおんぶする」
『え、ちょっうわっ』

反論しようとする間もなく、姫抱きにされる。
何故姫抱き?

『ねぇ神威!下して!恥ずかしい!』

そのまま銭湯を出て、ネオンの街を歩かれる。
歓楽街を過ぎた後、人通りが疎らになってきたところで、路地に入られ降ろされた。

『あー…恥ずかしかった…』

色んな人にジロジロ見られて恥ずかしかった…
神威の方を振り向こうとすると、首に腕を回されて肩にずしっと重みがあった。

『神威?!どした?寒い?』
神威「A…俺の事好き?」
『えぇ……』

急に?

神威「答えて?」
『好きでも嫌いでもない…かな。でもいなかったら困る』

曖昧に答えたら

神威「はぁぁぁぁぁ……」

と、息を吐いて更に体重をかけてくる。
てか、神威ってこんな身長大きかったっけ?
私と同じくらいだったよね?
え…私縮んでる…?

神威「A…俺はAのことずっと考えて生きてるんだよ?毎日考えてるよ?」

え、怖。
普通に怖くね?

『その割には色街行くじゃん。女一人色街入るの恥ずかしいんだよ?』
神威「作戦だよ」
『何の?』
神威「いつか話すよ」
『絶対明日になったら忘れてるでしょ笑』

少し間が開いて…
話すこと無くなったなーとか思いながら神威に抱きしめられる。
そろそろ離してくれないかな、神威よ。

離して、と声を掛けようとしたとき雪が降ってきた。
空を見上げて、暗いなぁとか物思いに耽る。
首の腕が少し緩んだから神威も空を見上げたのだろう。

やばい、私、

神威「『番傘持ってない…』」

神威と見事にハモった。

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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年1月16日 14時

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