7.もうなんか舌打ちくらいじゃ動じないよ ページ7
ほらほらほらほら仲良いね!!私たちズッ友!!!
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「待って、爆豪くん、近い近い近い」
「喋んなクソ」
何故こうなったのか、私にはわかりません。
・
天下の雄英でも、天下のヒーロー科でも、掃除は毎日の日課となっている。そこは普通の学校と一緒なのだ。
忙しい期間は日直や清掃員の人がするけど、最近は比較的落ち着いた時期にあたるため掃除の時間が設けられてその時間にやっている。
ちなみに私は放送室を日々掃除し、今では放送室掃除マスター(自称)とも呼ばれるほど(呼ばれてない)成長した。
放送室は狭いし掃除のし甲斐があって気に入っている。
しかし残念ながら、掃除のグループは何処の学校でも席の位置で組みがちだ。
残念ながら。
「チッ」
つまりこの密室でこの歩く爆弾と一緒。
掃除は楽しいが、他の人とやりたかったというのが本音だ。だってこんな狭い部屋で爆破されたら逃げ場がない。
一緒に一生懸命やってくれそうな飯田くんとか、協力してくれそうな緑谷くんとか……おるやん。なんで?あ、席替えガチャ爆死したからか。
まあ、でも、掃除の時間は私も真剣だしお互いほぼ無言なので、暴言を吐かれることはない。だからそこまで邪険にはしていない。
「…オイ、ゴミ」
「あ、うん。よろしく」
ね、ちゃんと会話できてるでしょ?熟年夫婦みたい。
さっき無意味に舌打ちされたの、私は気にしてないよ!!
・
(だんだん爆豪くんに対しての仲良しハードル下がってきてない?)
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作者名:- | 作成日時:2017年8月15日 6時