39.不安定通り越して逆に安定してる的な ページ39
は?
・
「待てっつってんだろ!!」
「ぉおお!!?」
突然ぐっと手首を引っ張られたと思ったら、そのまま壁に押し付けられていた。ドンッと鈍い音がして、私の頭の横には爆豪くんの両手。
……え?壁ドン??壁ドンされてんの??
ロマンもクソも無い、なんだこの恐怖しか感じない壁ドン。爆豪くんの顔が超怖い。怖い。
あと耳元で「シュゥウウ…」って聞こえるのも怖い。どんな壁ドンしたら壁からそんな音鳴るんだよゴリラすぎる。
「あの、爆豪さん?怒ってる?」
「無かったことになんざしてやんねえ」
「………え?」
眉間の皺がほんの少しだけ薄くなって、不思議な表情で彼は口を結んだ。
見たことない顔で困惑する。
無かったことにしないつった?えっ、デレ?デレなのこれ??ちょっと何が起きてんのか分かんないどうしよう。
もう爆豪くん何考えているのか分からなくて怖い。
お、落ち着け…こういうときに言う言葉は…えっと……
「……爆豪くん、眠いなら部屋帰ろう?」
「チッ」
なんで舌打ちされたの!?!?
「……邪魔なンだよ、どいつもこいつも」
「なんの話?眠いんだよね??
爆豪くん、さては眠いんだよね???」
「……デクも半分野郎も……」
「うん、眠いならやっぱり部屋帰ろう?」
「殺す!!!!!!!」
「えぇえ!?!?!?」
・
(結局よく分からなかった)
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作者名:- | 作成日時:2017年8月15日 6時