24.犬猿の仲までいくともはや仲良し ページ24
好きの反対は嫌いだけど、喧嘩するイコール嫌いってことじゃない。はず。
・
「こんなとこにいやがったのか！！」
「お」
「えっ」
顔を上げるとそこにはわなわなと震える爆豪くんがいた。
あれ？？なんで？？なんでいんの？？サプライズ？爆豪くんもお茶目になったもんだ！！！と言いたいところではあるが、目が鋭角に釣り上がっている。これは、怒ってる。(名推理)
そして彼が怒っていることに私は心当たりがあるのだ。
「バレちゃったか」
「バレるわ！！！！」
「まあまあ。ちょっとしたおふざけじゃん。私と爆豪くんの仲だったら普通にやるよたぶん」
「じゃあ俺もそのおふざけとやらでテメェの頭爆破させてやろうか？」
いや、あまりにも彼が緑谷くんをいじめるから。
２時間目の後の放課、「爆豪くん、肩にゴミ付いてるよ」とか言いながら、私はこっそり「デクごめん素直になれなくて」と書いた紙を貼り付けておいた。
あ、勿論緑谷くんの許可は得ている。(ほんとにやるの…？死にたいの……？？と笑う彼の目が忘れられない。)
すぐ気付くと思ったのに全く気付かなかった。恐らく一緒に昼休みを過ごしていた爆豪派閥が気付いて吹き出したのだろう。想像できる。
その紙を私に見せたかと思うと、爆破を起こして粉々にする爆豪くん。ザ！個性無断使用である。
「そんなに怒んないでよ。私のこと嫌いなの？」
「うぜぇ」
「せめて怒鳴ってほしかったんだけど。いきなり真顔にならないで」
・
(ちょっとだけ傷ついた)
25.ツートップも仲良いじゃん(適当)→←23.聞いてよイケメン
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作者名：- | 作成日時：2017年8月15日 6時
