2.誰が個性:フラグ回収じゃ ページ2
もしそうならとんだ没個性だ。
・
ずっとと言っても、中一ときはクラスが違ったから、この不本意な記録のはじまりは二年目からだった。
中二の春。初めての席。当時から彼は他人を射殺さんばかりの目付きだったため、私は怖くてあまり話しかけなかった。彼自身もあまり話しかけてこなかった。
特に会話もなく過ごして終わった一学期間。
そこまでは良かった。問題はここからだった。
大記録の始まりとも言えた二学期に行われた席替え。
「…またお前か」
「あはは、場所しか変わってない」
二回連続で隣になったということで若干弄られ、少し話すようになった。
授業中に分からないところを聞いたりもした。(そうして彼の偏差値の高さを痛感するまでに至る。)
しかし、中二の最後の席替えでは、流石におかしいことに気付いた。
「……おかしいね」
「……呪いか？」
「こっちのセリフ」
「んだと」
二回連続はノリで許される感じがあったけど、三回連続は恐怖でしかなかった。(割とガチで呪われてるのかと思って霊媒師呼んだのはここだけの話。私にはおばあちゃんが憑いているらしい。関係ない。)
当然、中学生特有のヒューヒュー！みたいな感じでクラス全員に茶化された。
なんなら他クラスにも茶化された。
３年生になり、クラス替えしてまた同じクラスになって、席も早々に隣になった時はもっと茶化された。
その頃には私はもう爆豪くんに忘れたものを借りられるようになっていた。
あれから一年、この有様。
そのうち離れるだろ、と思いながら一年経ってしまって軽く引いている。おい。何が起きてるんだ。
卒業文集に「これで高校も爆豪くんの隣になれたら入籍も考えます。」って書いちまったよあれはフラグだったのか。
・
(フラグ回収おめでとう、私)
3.そろそろ彼の幼なじみを名乗れる→←1.ずっと一緒にいようねってか
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作者名：- | 作成日時：2017年8月15日 6時
