能面執事２【紫】 (ページ4)

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54. クッキーとキーホルダーページ4

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一通り見たところでお土産物屋さんへ向かうことに。

「なんか買いたいもんある？」

「うーん、屋敷のみんなにクッキーでも買っていこうかな」

と、取ったのはクラゲが書いてあるプリントクッキー。

「そやな、俺買ってくるわ。」

「あ、うん。…ごめんね」

「何謝ってん。」

「や、…さっきからお金払わせてばっかりだなって…」

「ふは、なんや、そんな大した額やないねんから気にせんでええのに。」

「うん…」

「ここ、おってな？」

そう言って濱田はレジへと向かった。

さっきのクレープといい、奢られてばっかりだな…

「あ」

このキーホルダーかわいい…

手にしたのはイルカのペアキーホルダー。

2つをくっつけるとハートマークになるもの。

……お礼にこれあげようかな。

そう思い、取って近くの空いていたレジへ向かった。

こっち空いてるじゃん。

…喜んでくれるといいな。

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「ごめん、なんかレジ混んどった」

私が買ってからしばらくして帰ってきた濱田。

「ううん大丈夫だよ。」

「ほな、行こか」

また手を繋いで歩き出した。

さっきよりもお互い慣れたような気がして、

私は頬を緩めた。