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なぜか私より気合いが入っているサチに、服屋に連れてこられた。
「私、こんな服着たことないんですけど」
「うん、だろうね。」
サチがあてがってるのは、いかにも女の子らしい感じのワンピース。
「ねぇ、アラサーにこれはキツくない…?」
「キツくないようにするの!うーん、こっちよりこれかな…」
だめだ、もうなすがまま。
サチの着せ替え人形になること30分。
結局最初の可愛いワンピースを買うことになって。
「衣替えの季節になったらまた冬用のデート服買いに来るからね!」
と、サチがなぜか一番気合が入っている。
今日は一日中サチの着せ替え人形みたい。
次は靴選ぶぞ!!!と鼻息荒く言っている。
「あのー…ねぇ、なんで私より気合入ってるのかなー…?」
と聞くと、
「そんなの!決まってるじゃん、Aの運命の相手だよ?再会して、連絡先交換して。まだ友達かもしれないけど、ここから勝負かけないと!」
と、若干被せ気味、しかも大声で言われた。
この子、やっぱりなんだかんだ憎めない子だ。
心の中でだけ、ありがとう、と言う。
言葉にするのは、じゅんちゃんと一緒に報告する時に取っておこう。
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サチの着せ替え人形になった夜。
見知らぬ相手から、メッセージが来ていた。
『桐山照史でーす!淳太から連絡先聞きました(^^)
よろしくなー!なんかあったらいつでも言ってね(^^) もちろん、こっちからも連絡させてもらうけど!』
と。なんだ、桐山さんか。
『よろしくお願いします、多分お世話になります。笑』
と返して、眠りについた。
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作者名:とらい | 作成日時:2019年6月18日 22時