ONE to SEVEN

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青side


久しぶりにしげに会ってすぐ感じた違和感。



熱で甘えたになってるってだけじゃなくて、


なーんかしげの行動に引っかかる部分がある。



　「しげ、お腹すかんの？」


赤「…ん、」



ハッキリしない返事。



桃「食べないとお薬も飲めへんで？

　 のんちゃんと一緒に食べよう？」



望の誘いにも、いやいやと首を振る。



　「ほら、ゼリーは？

　 これなら飲めるか？」



赤「ん、いる…。」



お腹が減ってないわけじゃなさそうやな。




ゼリーばっかりより、


お粥とかうどんを食べれた方が元気でるのに。



桃「はい、それ飲んだらお薬な？」



赤「おくすり、いらん…」


桃「えぇ、そんなこと言わんの。

　 頑張ろな？」


赤「や、いらん。」




桃「りゅーせ、どうしよ…」



困った顔で助けを求められても、


正直俺もどうしたらいいんか分からへん。




赤「のんちゃ、ぎゅ…」


　「あ、しげ。

　 これ飲まな望ぎゅーせんってよ？」



望とアイコンタクトとって、このまま続ける。



桃「あーあ、ぎゅーしようと思ったのになぁ。

　 お薬飲まへんのかぁ、残念やなぁ。」


下手くそか、とツッコみたくなったけど、


赤「…飲む。…ｺﾞｸﾝｯ、ん…」


効果絶大やったからいいわ。



桃「お、えらいなー？

　 よし、おいで。ぎゅーしよな？」




ニコニコと望の腕の中に収まったしげ。



なんとなく、なんとなくやけど、




さっきの違和感の原因が分かった気がする。





赤「りゅーせいも、ぎゅーしたい…」



　「ん、はいよ。おいで。」





この子、治す気ないやろ。

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